ある事情から某国の皇太子と結婚することとなった
主人公の啓人。

いつもの花嫁ものかと思ったら・・・

これはキャラの感情やストーリーが
すごくしっかりしていましたね~!

だからとても気持ちが入って
読み込むことができましたっ!

初めて読む作家さんだったし
花嫁モノが好きだったので
単に手にとり読んでみたのですが
これは私の中ではヒットでした!

石原 ひな子著「皇太子の結婚」

皇太子の結婚 (ショコラノベルス・ハイパー)/石原 ひな子
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父の死を機に兼田啓人が知った出生の秘密——それは、啓人がルエノア王国の姫君が日本で生んだ隠し子だということ。啓人はルエノアに連れ去られ、長年敵対 関係にある隣国の皇太子ルークに女として嫁がされる。おとぎ話の王子様のように優雅な姿とは裏腹にシビアで冷徹なルークは、妻が男だと知っても動じず、両 国の関係が改善するまで完璧なプリンセスを演じれば啓人を日本に帰してやると約束する。だが婚礼の夜、形だけの花嫁であるはずの啓人をルークが気まぐれに 抱いたことで、二人の関係は険悪なものになり——。


花嫁モノって攻が受を(表情には出さないが)スキスキで‥‥
っていうのが多いんだけど
これは腹に一物持つ攻であって
受のことは最初は全然好きではない。
(好きではなくてもやることはきっちりやってるあたり
BLなんである)

だから受も結婚しなければならなかった状況もあって
気持ちを閉ざしがちになる。

普通ならそこですれ違いのまま何かの事件がきっかけで
お互いの気持ちが通じ合い盛り上がり・・・・
というパターンが多いけどこの話はまたそれとも違う。

皇太子が受の日本的あいまいな性格がいけない、とハッキリ言い
育ってきた環境の違いも理解しつつ
それでも結婚すると決めたのならそれを貫け、と
言わんばかりの厳しさで接する。
(厳しいんだけどやることはきっちりやってるあたり
BLなんである)

だからこそ
お互いの気持ちが歩み寄ってきたりするのが
よりわかるような展開になっていましたね。

最初の頃と最後の方では
お互いの信頼度も愛情度も段違い。

いや~、読んでよかった!

そう思える一冊でしたよ音譜

エッチ度 ドキドキドキドキドキドキドキドキ
切なさ度 雪雪雪


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