ある音楽家のインタビューで、音楽をするとき大切なことってなに?ってところがありました。
そこで、こう答えていました。
『クリアさだ、クリアさだ、クリアなところにフォーカスするのだ。』
クリアなところを聞く、クリアなところが大切。
クリアなところと繋がってプレイすること。
それって、体に自然に備わる癒しの力とともにワークしていくタイプの
ヒーリングでも同じなんですよね。
クリアさ、透明なところ。
エゴや意味づけや感情や思考などとは違う、もっと根源的で
私たちの深部に流れる、あるいは、自然界、宇宙に流れる透明な、クリアな領域とつながること…。
つまり、私たち個人の力など知れていて、
それよりもっと大きな力とともにいて演奏するということ、なのかな。
クリアなところって?どういうこと?
それは、たとえば、人の善悪の基準や、いい/わるいとか、魅力的だとか、そういったことではない。
それは、たとえば、自然の世界、植物や、山や、海や、大自然、神社にある空気感や、日本画にあるような間合い、そういった意味づけや気持ちが入っていない「透明な」感じのことろ。
その透明なところとつながっていると、
自然と癒しの力は現れてきます。
体は自動的に変わっていき、疲れや悪いものは抜けていく感じがあります。
一方、いいところとつながる。いいもの、たのしむ、
とかいうのとクリアさの働きは違います。
わるいところ=トラウマ、そこにいる(感じる)のに十分な体の許容量(体の力)がないと、
トラウマの渦に引き込まれ、どんどんしんどくなっていく。
(※だから、瞑想など体の感覚を感じてしまうワークはトラウマを多く抱えた方にとっては、注意が必要です。)
いいところ=あるヒーリングではリソース(資源)ととらえ、トラウマに打ち勝つための力と捉えます。
これを十分に育て、身につけてから、トラウマを扱うことで、
トラウマの渦に引き込まれずにそれを解消するための力となりえます。
しかし、この「いいところ」でも、それを体の許容量を超えて感じ続けてしまうと、
逆に振れ、急に一気に深いトラウマに入ってしまうことがあります。
なので、インプット(刺激や介入)は少しずつ、というのが鉄則で、
少なければ少ないほど効果が大きいというのが、臨床結果です。
つまり、この「いいところ」を感じていても、
解消には直接つながらない。(というのが、私の個人的な感覚です。)
。。
さて、この「いいところ、わるいところ」ではなく、
クリアなところ、静かなところ、美しいところ(派手さや魅力ではなく、「美」です。)というのは何なのでしょうか?
そこと繋がる時、癒しや、芸術など
人間個人の能力を超えた領域につながる入り口なのかもしれません。
私のヒーリングでは、そういうところでやっています。
そして、それをどうやるのかクライアント様に伝えることもたまに(なかなか短い時間で伝えることは難しいですが)あります。
でも、みなさん、なんとなくわかるでしょう?
日本人の伝統や血の中に流れていると思いますので。