こんにちは、歯科医師の本郷です。
ひさしぶりのブログ更新です。
少し前の話になりますが、10月9日から1週間少し遅めの夏休みを満喫していました。
行き先はNY!!何か特別な目的もなく、地井散歩並みにぶらぶらと町歩きをしていました。

ポール・オースターの小説に出てくるようなウエストサイドのはずれからコロンビア大学、
ハーレムを通ってスパニッシュハーレム、イーストサイドへ・・・
といった感じに珈琲を片手にぶらぶらと歩き回っていました。
職業柄、歯科医院があるとどうしても目がいってしまい、


日本ほどではないにしろ、ニューヨークにも歯科医院はたくさんありました。
ニューヨークでも歯科医院が飽和状態になりつつあるといわれているようです。
米国の歯科治療費がとても高いというのは有名なはなしですが、
実際自分の目で確かめたくて、スパニッシュハーレムの歯科医院をアポイントなしで
訪問してみました。ジーンズにパーカーと少々フランクすぎたかなとも思ったのですが、
Hi,I'm japaniese dentisit・・・
十分怪しかったみたいで、受付の人に今責任者がいないから見学はできないといれてしまい、
診療の邪魔になってはいけないのですごすごと退散しました。

現地で知り合った日本人の人に聞いてみたのですが、やはり歯科診療費は相当高いとのこと。
実際、医療保険とは別になっているので負担は本当に大きいみたいです。
その人も奥歯がC3(歯の神経がだめになっている状態です)で以前から根の治療が必要だと
いわれていたのですが、いよいよ限界だと感じて10月から歯科保険に入ったとのことですが、
歯科保険に入っても2ヶ月待たなければ歯科治療は受けられないとのこと・・・
月々$50の保険料(医療保険$300くらい?とは別にかかります)で大体50%くらいの保障らしいのですが、
根の治療でも$600~1000かかりそのほか受診料を併せて・・・
さすがに米国ともいっていられない状態ですね。

日本歯科医師会も日本のTPP参加に関して現状反対の立場をとっていますが、
これには、保険制度が大きくかかわっています。
というのも、当初日本政府は医療保険は対象外といっていたようですが、
米国のほうでは保険制度も含めて話が進んでいるようで、
そうなってしまうと日本の皆保険制度は自由競争を阻害しているといずれ海外の保険会社
(主に米国)に訴えられ、なくなってしまう可能性があるのです。


旅行中ウォール街のデモにも遭遇しました。