2024.12.12(木) 晴れ
日記としては久しぶりな気がする。
書いてないことがたくさんある。
入院期間なんてほんの一週間もなかったはずなのに時間をとにかく無駄にしたような焦燥感だけがあって、何を焦がしたのか分からない匂いだけが立ち込めている年末。
焦りと焦がすは同じ漢字。
クリスマスが大好きなので12月も大好きだ。
何度でも魔法を蘇らせる力がある月だと思う。
大晦日の何とも言えないあの感じも好き。
病院関連とか来週に保険関係とか徐々に生活的雑務が片付きつつある。
今年全般を振り返ってるような余裕はなさそうだけど書き残しておきたいことは書いておきたい出来るだけ。
日々のことは日々で、皹が入ったことさえ忘れてしまう日々の皹。
パテで埋めても皹はなかったことにはならないし、傷も同じこと。
そうやって何かで何かを埋め合わせてそれでまた生きていったりするのかな、それに意味はあるのかな、本当に?、と思うこともあるけど、何かの代わりを欲してるわけじゃないけど、それでも生きる為に必要なものは多いほど良いというのがここ2年くらいを闘病しながら生きた感想だ。
そして、その中でもアイドルさんの存在が大きかった1年だった。
ありがとう。
[音楽]『décadence』YA'ABURNEE
とにかく素晴らしいデカダンスしてアバンギャルドにグランギニョってGo! なのが最高にキテる全13曲の音楽体験だった。
祈りのようで、呪いのようで、希望のようで、絶望のようで、まるで願い。
Xの方で偶に書いてるのだけれど、YA'ABURNEEさんは体に悪そうだけど心に超良いジャンクフードみたいな音楽で、脳と心に超聴く効く。
髪先や爪の先からチリチリと燃え、その火を消す為にキャリーみたく豚の血を浴びてる感覚。
炎も血も赤くてうっとり、その中を啜りながら進め。生は死、死は生。飛び切り素敵よね。
YA'ABURNEEさんの良さや凄みはしっかりカルトっぽさがあるのにカルトに陥らず外界にちゃんと開かれてるところで、それはアイドルであるからこそ成し得ていることで、だからこそアングラやサブカルやカルト的な香りを漂わせながら圧倒的にアイドルなのが本当に素晴らしい。
décadenceの香水を音と存在として振り撒いき、耳から吸う香水というものがこの世界にはあるのかもしれないと思わせてくれる。
これはYA'ABURNEEさんだから体験できること。
痛ましい傷口からでも夜明けは始まるのだと流した血の跡が証明する。傷痕のみ生々しく輝く。
ずっと白く豊かな骨の中まで滅びることなく溺れて憶えていたい感情が唯一の結晶になる迄の純潔を捧げてる、狂うことのない悲鳴のように。
曲を聴いて感情のページを開くたびに飛び出す絵本から本当に飛び出す血や光や臓物や愛や恋やあれやこれやを浴びるだけ浴びて夢心地にうっとりする。
ああ、幸せってこういうことだったのねって、生きてるってこういうことだよね、と、そういうことを確かめさせてくれる確かで素敵なアルバム。
みんなも聴きなよ、効くよ、最高だから。