「職員室に銃器を所持した不審人物が15人、安田先生を人質に立てこもっています! 悪戯ではありません! 安田先生が危ないんです、皆さん、速やかに校舎から出て下さい!」
「おい、茂央、まさかこれってマジなんじゃ……」
大高が感情を露わにしたような表情で茂央に尋ねた。
「あぁ、ドッキリにしちゃあ面白くないし、教師絡みでこんなことをやるとは思えない。しかし、何故俺達は校舎内に残されるんだ?」
「あたし達に何かやらせたいとか? それとも、何か用があるとか? 何にせよ、あたし達に何かあることは間違い無さそう」
横から恐る恐ると言った調子で口を挟んだのは、梓だった。
「やらせたいって、何を?」
「わかんないけど。あたしが知るワケ無いし」
その時、スピーカーから音が発せられた。
ブツン――――『では残った特進クラスの生徒は廊下へ出て右手にあるコンピューター室へ移動せよ。8時50分までに移動が確認されなかった場合、安田という教師を殺す』
茂央達特進クラスの生徒は、渋々と言った心情を露わにした様子で廊下へ出ていく。スピーカーから発せられた声にどこか聞き覚えのある茂央は、移動しながらもそのことについて考えていた。
「何だってんだ急に」
「何であたし達だけ校舎に残って、コンピューター室に来るのよ」
他の生徒達が口々に苦情を吐き出していく。
大高と梓、茂央だけは無言で室内を観察している。
「おい、茂央、まさかこれってマジなんじゃ……」
大高が感情を露わにしたような表情で茂央に尋ねた。
「あぁ、ドッキリにしちゃあ面白くないし、教師絡みでこんなことをやるとは思えない。しかし、何故俺達は校舎内に残されるんだ?」
「あたし達に何かやらせたいとか? それとも、何か用があるとか? 何にせよ、あたし達に何かあることは間違い無さそう」
横から恐る恐ると言った調子で口を挟んだのは、梓だった。
「やらせたいって、何を?」
「わかんないけど。あたしが知るワケ無いし」
その時、スピーカーから音が発せられた。
ブツン――――『では残った特進クラスの生徒は廊下へ出て右手にあるコンピューター室へ移動せよ。8時50分までに移動が確認されなかった場合、安田という教師を殺す』
茂央達特進クラスの生徒は、渋々と言った心情を露わにした様子で廊下へ出ていく。スピーカーから発せられた声にどこか聞き覚えのある茂央は、移動しながらもそのことについて考えていた。
「何だってんだ急に」
「何であたし達だけ校舎に残って、コンピューター室に来るのよ」
他の生徒達が口々に苦情を吐き出していく。
大高と梓、茂央だけは無言で室内を観察している。