高校英語教科書の和訳で予習をお助け。CROWNを中心に正確な日本語をお届け。

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予習にかかる時間を短縮できます。辞書は不要です。語句のヒントをもとに自分で日本語訳を作った後で答え合わせをすれば予習は完璧です。構文、文法の説明もあります。

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Lesson 2 未知の領域に踏み込んで

unknown 未知の territory 領域
creative 創造的な       defeat 打ち負かすこと
habit (個人の)習慣 originality 独創性
overcome 打ち勝つ talent 才能
board 盤面、黒板、委員会   professional プロの
shogi player 将棋指し、棋士(将棋は指すと言い、打つとは言いません)


創造的な行為、すなわち独創性によって習慣に打ち勝つことがすべてを克服する。 ――ジョージ・ロイス

羽生善治は歴代で最も偉大な棋士のうちの1人です。彼はまさに「盤面の王様」です。ここではプロ棋士としての経験についてインタヴュアーと話をしています。

1 
elementary school 小学校 at first 最初は
almost all ~ ほとんどすべての~   ~ or so ~かそこら
participate in ~~に参加する     tournament トーナメント、大会
qualify for ~ ~に向けて予選を通過する final 決勝
piece (将棋やチェスの)駒     result 結果
clear-cut 明白な、わかりやすい   entire 全体の
process 過程 cause and effect 原因と結果
responsibility 責任、原因    depth 深さ

 
いつ将棋を指すことを最初に覚えられた(→を指し始められた)のですか?
 小学1年の時です。最初はほとんどすべての対局で負けていました。でも、1カ月位したら勝ち始めました。2年生の時に、八王子にある将棋道場に行きました。そこで子供将棋大会に参加しました。決勝には進めませんでしたが、対局を楽しみました。もっと上手なプレーヤーになりたくて、練習のために八王子の道場に通い始めました。
 
将棋について何が(→将棋のどんなところが)お好きなのですか?
 子供の頃はたくさんのいろんな駒で遊ぶこと(→駒を動かせる点)が面白いなぁと感じていました。どの駒も独自の動き方をしますから。そして、対局の結果はとても明瞭です。勝つか負けるかです(→かしかありません)。一局は全体として原因と結果の過程で、勝ち負けは自分自身の責任です。もちろん、負ければいい気はしませんが、将棋は奥がとても深いですから、好きです。

2 
career 経歴 confident 自信がある
make a move 駒を動かす     at times 時々
not A until B BまでAない    place 置く
come into play 作用する     trust 信頼する
make a choice 選択する    correct 正しい
discuss 議論する whether or not ~ ~かどうか
predict 予測する       what ~ like どのような~
agree 意見が一致する in ―ing ―する時に
make a decision 決定する every time ~   ~するときはいつも
it is not always the case that ~ 常に~だとはかぎらない
confidence 自信       rather むしろ
probably 多分 opponent (対戦)相手
in turn 今度は expect 期待する、予期する
go on 続く      be over ~が終わる
decision-making 意思決定の (単語と単語の間にある―ハイフォンはこの単語が形容詞として使われていることを表します)

 
プロとしての戦歴は70%を超える勝率をお持ちですが、駒を動かす時はいつも自信がおありなんでしょうか?
 時として、どう動かせば(→どう指せば)いいか決めるのが難しい時があります。深く考える(→指し手を読む)十分な時間がないと、指を駒に置くまで次の手がわからないことさえあります。対局に運が入り込む瞬間です。指がいい選択をしてくれると信頼するのです。ですから、ご質問にお答えすると、駒を動かす時に必ずしもいつも自信があるというわけではありません。
 
プロ棋士は数百手先まで読めると聞いたことがありますが、その通りなんでしょうか?
 そうですね、この点についてははっきりしません。ある棋士グループが、今から10手後の局面がどうなっているか読めるかどうかを議論したことがあります。読めないということでみんなの意見は一致しました。将棋の対局では駒を動かす時はいつでも決断を下す必要があります。先ほども言いましたように、いつもいつも十分自信を持っているわけではありません。どちらかというと、これがたぶん正しい手なんだろうなぁと思っているだけです。次に、対局相手はこちらが予想していない手を指してくるかもしれません。この過程は対局が終わるまで続きます。一番大切なことは決断を下す力です。

3 
depend on ~ ~に頼る          intuition 直感
be based on ~ ~に基づく       turn out to be ~~だと分かる
anticipate 予測する            focus A on B AをBに集中する
attention 注意                     gain 得る
spend 時 ―ing ―するのに時を費やす     various 色んな
strategy 戦略 from the past 過去の
A is one thing, and B is quite another. AとBはまったく別だ
change A into B AをBに変える          meaning 意味
unexpected 予期しない               effective 効果的な
not necessarily   必ずしも~ない(部分否定)
the chances are that ~   たぶん~だろう
fail 失敗する           ~ % of the time ~パーセントの確率で
play it safe 安全策をとる              maintain 維持する
eventually 結局                    creativity 創造性
original 独自の                 end up ―ing   結局―する

 
決断の際には、直感に頼る時がおありになるのでしょうか?
 はい、私は直感が存在すると信じています。私の経験では、直感に基づいた指し手のうち70%位は正しい判断(最善手)だったということがわかっています。たくさんの手を予測できるのは大切なんですが、もっと大切なことは数少ない良い指し手に注意を集中させることができるということです。そして、そこでは直感が必要になります。しかし、覚えておいてください、直感はたくさんの経験を通してしか身につかないのです(→初めて身につくのです)。
 
多くの時間をかけて過去の戦法を研究なさいますか?
様々な戦法を学ぶことは大切です。しかし、戦法を知っていることと対局に勝てるということは全く別です。必要なのは戦法の意味をしっかりと理解することによって知識を知恵に変えることです。
 
意外な指し手で対局相手を驚かせることが時々おありですが、そうした意外な指し手は対局に勝つ時、効果的なのでしょうか?
 必ずしもそうではありません。何か新しいことをしようと思ったら、恐らくは50%以上の確率で失敗するでしょう。安全に指し進めれば、しばらくはもっと高い勝率を維持することができるかもしれませんが、今から10年間勝ち続けることはできません。そして結局は創造性をなくしてしまうことになってしまいます。何か独創的なことをやってみることはもっと面白いことです。

4 
define 定義する               perseverance 忍耐力
inspiration ひらめき            improve 改善する
be in love with ~ ~を好む、~に恋をしている
fascinating 魅力的な            aspect 局面
hundreds of thousands of ~s 数十万の~
and yet しかし                portion 部分
feel like ~文~ ~文~のように感じる
start on a journey 旅に出る
force 人 to ― 人に―するように強制する
motto 座右の銘、モットー        live by ~ ~を指針として暮らす
fortune 幸運                smile on ~ ~に微笑む
bold 勇敢な                the bold 勇敢な人

 
素晴らしい才能をお持ちだということはみんな分かっているのですが、ご自身ではご自分の才能をどのように定義なさいますか(→お考えですか)?
 そうですね、もし私に才能があるとすれば、それは忍耐力です。駒の動きを予測できたり、ひらめきがあることは大切なのですが、将棋を向上させようと一生懸命に努力することは持ちうる才能の中で一番大きい才能です。
 
将棋が本当にお好きだとお見受けします。将棋で一番魅力的なのはどのような点でしょうか?
 将棋の歴史の中で何十万もの対局が行われてきていますが、しかし、将棋の世界のほんの一握りしか分かってはいません。対局する時は毎回、未知の領域への旅に出かけるような気持ちになります。そして、これが将棋で(一番)魅力的なことです。
 
もし、プロ棋士になっていなかったら、何をしているのだろうと今までにお考えになったことはおありでしょうか?
 実は今まで一度もその点は考えたことはありません。他の仕事をしなければいけないとしたら、1日は(→1日だけでも)タクシーの運転手になりたいと思うかもしれません。毎日どこに行くことになるのかわからないから、面白い仕事だと思います。
 
生きていく上で指針になるようなモットーは何かお持ちでしょうか?
「幸運は勇敢な人に微笑む(→運命は勇者に微笑む)」です。