「いい加減なことを言ってもらっちゃ困るな~。」
突然向かい側に座っている男が言い出した。
「そんなことばっかり言ってるからお前はいつまでも…あっ失礼。」
急にその男は口をつむいだがその男に全く面識はない。しかし僕の方を見ながら…いや正確に言うと僕の横を見て話している。後ろを振り向いてみるが誰もいない。しかも僕は一人だ、隣になんて誰もいやしない。
何なんだこのおっさん![]()
「何か?」僕は問いかけた。
「いや何でもないんだ。」
そう言いながらも僕の顔を見ずに、隣ばかりをチラチラ気にしている。
「僕の隣に誰かいるんですか?」
「いや本当に何でもないんだ、すまない。」
見た目は仕立てたばかりのようなスーツを着て、グレーがかった髪をしていて、いかにも紳士と呼ばれるにふさわしいであろう格好である。
たださっきの言動を聞く限りでは、キチガイだと思われても仕方がないであろう。
この男から少しでも席を遠避けようと席を立とうとした。
「今立つのはやめた方がいい。」
今度は僕の方を見て言っている。
「なんなんですか?さっきから。」
「いや、今立つと…。」
ガシャンッ!!
僕の2,3歩先の天井にぶら下がっていた照明が落下した。
その方向に向かっていれば確実にぶつかっていた。
僕は引きつったような声で小さな悲鳴をあげた。
「フーッよかった。」
男はため息とともにそうつぶやいた。
「なっ何なんですか?あなたは?」
恥ずかしながら僕の声はまだ引きつっている。
「私だって、自分の目の前で人が死ぬのを見るのは嫌だからね。だから少し忠告しただけさ。」
「死ぬ?誰が?」
「誰がって君がだよ。」
僕は頭が真っ白になった…僕が死ぬだって!?確かに今は危なかった、それでも死ぬなんてそんなおおげさな。
「そんな見ず知らずの他人にそんなこと言われたら、いい加減怒りますよ。さっきだって僕の隣に話しかけたりして本当に気味が悪いですよ。」
「あぁあれか、あれは本当にすまなかった。ではすぐに君の前から立ち去るよ。」
立ち去ろうとする男が振り返る。
「ちなみに、さっきの照明はたまたまではないよ。だって今日君は死ぬ運命なのだから。これもただの忠告だ、頑張って今日という日を精一杯楽しみなさい。じゃあ。」
話の意図が読み込めず、僕はその場に立ち尽くした。
つづく
ていう小説を暇だったら書いていこうかな。ただの自己満足の世界です。![]()
