尚の小説気まぐれブログ!! -3ページ目

尚の小説気まぐれブログ!!

たまぁーに更新させていただきます。
暇な人や、時間を潰したい方は是非立ち寄ってください!
ほんとにたまにしかログインしないので・・・コメントの返信が遅れることはご了承願います。

―――――朝
「何かないかなぁ。」
俺の毎日の第一声はそれで始まる。無論、いいものなどを探しているわけではない。ただ、普段からの日常に、俺はただ飽き飽きしていた。何故?そんなもの決まっているだろう。
――――毎日同じことをしていて楽しいか?
俺はごく普通。特にこれといったものを持たない高校生だった。だが、それ故に毎日の行動パターンが変わらないのだ。だからこそ。だからこそ俺は、普段からの日常に「刺激」・・・いや、日常の「変化」を求めていた。
――――なんて言ったら格好よく聞こえるだろうが、要はアレだ。簡単に言うと、「日常を面白おかしく過ごしたい」だけなのだ。
「やっべ。時間時間。」
時計を見るともうすでに7時半だった。今からでも全然間に合う。が、俺はわざと遠回りをする。そうすることによって、「普段とは違うもの」が見つけられるかもしれないからだ。いつもどうりの道を、俺は自転車をこいで走る。できるだけゆっくりと、昨日とは違うものを見逃さないように。
「はぁ、やっぱ何にもないか。」
どれだけ周りを見渡しても、通るのはいつも道理、なんの変哲もない街だった。そんな街の中にある、小さな学校。そこに俺は入っていった。
「おっはよぉ!拓也!今日も早いね!」
そう。この時間はまだ学校に来るには早い時間なのだ。なぜそんな時間にいるかって?そんなもの「普段とは違うもの」を見つけるために学校内を回るからに決まっているだろう。
「おはよぉ。美咲。つか、お前来るの早すぎな。」
「てへへ、委員会の仕事があったから。今日も学校内うろつくの?」
「あぁ、もちろん。なんで?」
「えっとさ、私も連れて行ってくれない?」
―――これは、告白フラグというものだろうか。なんて考えたが、そんなわけがない。だが、たしかにいつもとは違う日常の流れだった。ということもあって、断る理由もないので俺は美咲も一緒に連れて行くことにした。
「・・・にしても、なんで急に一緒に行きたいなんて言い出したんだ?」
「いやぁ、私もなにか探そうかなって。」
「なるほど。そういうことか。その理由なら大歓迎だ。いつでも言ってくれ」
その後一緒に探したが、やはりいつもと違うところはなかった。



―――――昼
俺は午前の授業が終わったあと、食堂で早く食べるため一人で飯を済ませ、昼休みに学校を回っていた。
「やぁやぁ、たぁくやぁくぅ~ん?」
鬱陶しいやつが来た。
「鬱陶しい。10回は死ねバカ野郎。」
「今日初めての会話がそれですかっ!?」
「すまん。八坂。あれだ、『本能』だよ。」
「本能で拒絶される僕の存在って一体!?」
「有毒のガス的な?とにかく気持ち悪いオーラを放ってるZE★」
「・・・・はぁ。」
なんなんだこいつは。来るなり叫んで落ち込んで忙しいやつだ。
「何の用で来たんだよ?」
それを言った瞬間。八坂の目つきが変わり、にやにやしながら言った。
「俺は知ってるぞ!朝!お前!花宮と!一緒に!学校をうろついてただろ!」
「・・・・・で?」
「は?」
「・・・だからどうしたの?お前馬鹿なの?虫なの?ゴミなの?なんでもいいけどしようもない勘違いしてる暇あったら地に還れ馬鹿」
本当にこれだけのために来たのか。言い返せばいいのに「さっきから僕の扱いひどくないですか・・・」とか言いながら人ごみに消えていった。
「チョットイイスギタカナ・・・。」
片言(棒読み)で俺は反省した。

キーンコーンカーンコーン・・・・・・

「ちっ。あいつのせいで回れなかったじゃないかよ。今度はもっときつく言ってやる。」
さっきの反省はどこに行ったのか、俺は心から決意した。まぁ、ぶっちゃけ反省なんてしてなかったけどね(笑)



―――――夕方
俺は、朝来た道で帰らずまっすぐ帰ることにした。それは朝見てない街を見るためだ。いつも道理かえって見わたすがやはり変化はない。
「はぁ。やっぱり―――ん?」
そこで見た光景は、普段通る道では無いような光景が目の前にあった。
「えっと・・女の子。だよな?なんでゴミ捨て場にいるんだろう。」
目の前に、ボロボロの服を着た13,4歳だろう女の子がゴミ捨て場にちょこんと座っていた。俺は、その女の子に声をかけてみる事にした。
「えっと、何してるんだ?」
「・・・・・」
「一人か?」
「・・・・・こくん」
静かに少女は頷いた。
「もう日が暮れるぞ。家に帰りな。」
「・・・・・・ない。」
ん?今「ない」って言ったよな?
「なにか物でもなくしたのか?捨てられたのか?」
「家、ない。」
「そんなわけないだ―――」
会話を遮って彼女は言った。
「結のお母さん。10歳の時に死んだ。外にいるときに。『逃げなさい』っていって、結を逃がした。それから、結、ずっと一人。だから家、ない。」
姿から見るに、それは本当のことらしい。なにか力になりたいが・・・そうだ。
「・・・・・結っていうのか?なんというか・・その、うちへ来ないか?」
「え?」
「とりあえず、服とかボロボロだし、風呂にも入ってないだろ?どうせうちだれもいねぇし。どうだ?」
「・・・・いく。あなたは、いい人のような気がする。」
彼女は少し俺の顔を見たあと、静かに行った。
「はは、そりゃよかった。よし!おいで。」
「うん。ありがとう・・・・えっと。」
「三島拓也。まぁ好きなように呼んでくれ。」
「ありがとう。えっと・・・じゃぁ。『パパ』。」
「・・・は?」
「結。拾う・・・。拓也。お父さん。」
「・・・・ははっ。こりゃいいや。とりあえずしばらくは退屈しなさそうだ。うちにいろよ。行くあてがないんならな。これ誘拐とかにはならないよな・・・?まぁいい。『お父さん』っていうのは受け止めがたいがな。」
「・・・?今日から、結のパパ。だよ?」
「・・・・まぁ、いっか。」
普通の人ならこんなにすんなりと受け入れることはできないんだろうが、俺には関係なかった。なんというか、この子と居ることによって、この先いろいろと楽しめそうだったから。
「とりあえず、うちに帰ったら風呂に入りな、その間にさっと服買ってきてやるからさ。もし早く出たらシャツ置いておくから着ておいてくれ。」
「分かった。」
「じゃぁ、帰ろうか『家』に。」
「うん♫」



――――夜
「お、おぉ。」
「?」
今日買ってきた服を着た結は、正直、天使といってもいいぐらい可愛かった。別に自分の服選びのセンスがいいというわけではない。初めて会ったときは汚れていて分からなかったが、風呂に入って綺麗になったこの少女は、人形のような顔立ちをしていた。それに、透き通るような黒い髪。髪の毛を切っていなかった分、髪はだいぶ長いが傷んではいない。それと対照的な白い肌がまた、双方の美しさを際立てていた。
(こんな娘いてくれたr・・・・おっと、何かに目覚めそうだった。大丈夫。可愛いと思うのは悪くない。うむ。)
なんてことを考えながら、目の前の少女に絶句していると。
「・・・・その。じっとみられると、恥ずかしい・・。」
なんて言って照れ始めた。
「あ、すまんな。」
「パパ・・ロリ・・コンってやつ?」
「結。一体どこでその言葉覚えた。」
「・・・わかんない。」
「はぁ。」
「パパ。」
「なんだ?」
「お腹・・空いた。」
結は恥ずかしそうに、目をそらして言った。
「よし。じゃぁ、買ってきた弁当でも食べようか。ほら、結の分。」
「ありがと。」
・・・これからは、一人だった食卓が二人に増えるんだな。明日からの新しい一日に、俺は胸を躍らせた。
「「いっただっきまぁす。」」
結は「おいしぃ♫」と幸せそうな笑顔で、弁当を頬張った。
俺も同じように、明日からの新しい日常への期待がこみ上げていた。