「…」
あれからどれぐらいの時間が経っただろう。俺も恋も一言もしゃべらない。
「えっと、私そろそろ帰らないと、」
先に口を開いたのは恋からだった。
「お、おう。なんか引き止めて悪かったな。」
「ううん。久しぶりに会えて嬉しかったよ。今度は大学で会えるといいね。」
「そうだな。途中まで送るよ。」
「ありがとう。でも、大丈夫。」
「そうか。気を付けて帰れよ。恋はどんくさいからな。」
「大丈夫だよ。私もう大学生だよ?」
「はいはい。悪かったな。」
「全然変わってないね。」
「そうか?」
恋は少し寂しそうな顔で俺を見た。
「付き合ってたら時と変わらないよ。」
そういうと恋は下を向いたまま黙る。そして、また俺たちの間に沈黙の時が流れる。
あぁ、やっぱり俺は…
「恋…」
「えっ⁉」
俺は恋の手を引いて抱きしめた。恋は抵抗すらしなかった。
「急にどうしたの?」
「わかんね。なんか、また恋がいなくなりそうだったから。」
「私はいなくならないよ。」
「同じクラスにはいた。けど、」
けど、恋人としてじゃなくクラスメイトとして一緒にいた。
今気持ちを伝えないとまたいなくなってしまう。離れてしまう。
「けど?」
「なんで抵抗しないんだよ。普通はするだろ?」
「私もわかんないよ。」
一瞬、恋の声が震えた。小さい力で服をぎゅっと握った。
「私も分からないの。私から離れたのに、まだ好きなのに、どうしたらいいのか分からないの。」
好き?恋が俺を?
「練君に迷惑かけたくなくて、離れたのに、気持ち隠そうとしてたのに、」
震える声で恋は話し続けた。そんな姿が愛おしくて、どんどん好きという気持ちが溢れて来る。
「もういいから。しゃべらなくていいから。」
「ごめん。ごめんね。」
「大丈夫だから。大丈夫。」
腕の中にいる恋は昔のまま、何も変わってなんかいなかった。ただ、気付かなかっただけ。お互いを思い過ぎて、すれ違って、好きっていう気持ちが見えてなかった。
「私ね、本当はね、ずっとずっと練君のことが好きで、大好きだったんだよ。本当は一緒にいたかったんだよ。」
「…、うん。俺こそごめんな。気付かなくて。」
俺はそっと恋の頬に触れる。
「恋、俺もずっと好きだったよ。大好きだ。」
「私は、また練君のそばにいてもいいのかな?私なんかでいいのかな?」
「お前じゃなきゃダメだよ。俺のそばにいてくれ。もう何があっても離さないから。」
「うん…。練君、練!」
「恋…。」
誰も入って来なくていい。お互い隙間を作らないように、誰も入ってこないように強く抱きしめあった。
そして、愛を確かめるかのようにそっと唇を重ねる。
あれからどれぐらいの時間が経っただろう。俺も恋も一言もしゃべらない。
「えっと、私そろそろ帰らないと、」
先に口を開いたのは恋からだった。
「お、おう。なんか引き止めて悪かったな。」
「ううん。久しぶりに会えて嬉しかったよ。今度は大学で会えるといいね。」
「そうだな。途中まで送るよ。」
「ありがとう。でも、大丈夫。」
「そうか。気を付けて帰れよ。恋はどんくさいからな。」
「大丈夫だよ。私もう大学生だよ?」
「はいはい。悪かったな。」
「全然変わってないね。」
「そうか?」
恋は少し寂しそうな顔で俺を見た。
「付き合ってたら時と変わらないよ。」
そういうと恋は下を向いたまま黙る。そして、また俺たちの間に沈黙の時が流れる。
あぁ、やっぱり俺は…
「恋…」
「えっ⁉」
俺は恋の手を引いて抱きしめた。恋は抵抗すらしなかった。
「急にどうしたの?」
「わかんね。なんか、また恋がいなくなりそうだったから。」
「私はいなくならないよ。」
「同じクラスにはいた。けど、」
けど、恋人としてじゃなくクラスメイトとして一緒にいた。
今気持ちを伝えないとまたいなくなってしまう。離れてしまう。
「けど?」
「なんで抵抗しないんだよ。普通はするだろ?」
「私もわかんないよ。」
一瞬、恋の声が震えた。小さい力で服をぎゅっと握った。
「私も分からないの。私から離れたのに、まだ好きなのに、どうしたらいいのか分からないの。」
好き?恋が俺を?
「練君に迷惑かけたくなくて、離れたのに、気持ち隠そうとしてたのに、」
震える声で恋は話し続けた。そんな姿が愛おしくて、どんどん好きという気持ちが溢れて来る。
「もういいから。しゃべらなくていいから。」
「ごめん。ごめんね。」
「大丈夫だから。大丈夫。」
腕の中にいる恋は昔のまま、何も変わってなんかいなかった。ただ、気付かなかっただけ。お互いを思い過ぎて、すれ違って、好きっていう気持ちが見えてなかった。
「私ね、本当はね、ずっとずっと練君のことが好きで、大好きだったんだよ。本当は一緒にいたかったんだよ。」
「…、うん。俺こそごめんな。気付かなくて。」
俺はそっと恋の頬に触れる。
「恋、俺もずっと好きだったよ。大好きだ。」
「私は、また練君のそばにいてもいいのかな?私なんかでいいのかな?」
「お前じゃなきゃダメだよ。俺のそばにいてくれ。もう何があっても離さないから。」
「うん…。練君、練!」
「恋…。」
誰も入って来なくていい。お互い隙間を作らないように、誰も入ってこないように強く抱きしめあった。
そして、愛を確かめるかのようにそっと唇を重ねる。