Mr.Childrenを知らない人の方が少ないだろう。

1992年のメジャーデビューからヒット曲を連発し、幅広い世代で支持を集めるモンスターバンドだ。


筆者もミスチルは何度もライブに足を運ぶ大ファンなのだが、ミスチルの何が好き?と聞かれれば必ず歌詞の奥深さを挙げる。

Mr.Childrenの曲は聴く人それぞれで様々な考察ができるユーモア、ミステリアス時に意味深な歌詞が魅力だ。


今回はその一部を紹介したい。


2002年7月10日発売「I'm sorry」

この曲はシングルで発売された「Any」に収録されているB面である。

B-SIDEというB面曲を集めたベストアルバムにも収録されている。B面ベストなのに名曲揃いというMr.Childrenの奇才ぶりが窺えるアルバムなので是非こちらもチェックしてほしい。


この曲はざっくり説明すると「彼女の浮気を疑った彼氏だったがそれは思い込みで、あらぬ疑いを掛けられた彼女が怒り、謝る様子」が描写されている。


歌詞冒頭

「あれは血迷ってた僕の思い過ごしでした。8割くらいはあなたの言った通りでした。今しがた人づてでご様子を知りました。お詫びします、心から。」


冒頭からミスチルワールド全開。「8割くらいは言った通り」というのが男の女々しさを感じさせる。明らかに自分の誤解なのに2割くらいは彼女に非があるじゃないかと、男の言い訳をこの一言で描写し切っているのだ。

お詫びします、心から。というのも彼女に謝るが心のどこかで納得できてないんだろうなぁと想像できてしまう。


その後の歌詞で「一区切りついたら中華でも奢るから」とある。この喧嘩を食事で手を打とうとしている。この男、本気で謝る気はなさそうだ。


しかし、流石に許してくれなかったのか終盤の歌詞。

「あれは血迷ってた僕の思い過ごしでした。9割近くはあなたの言った通りでした。」

彼女の怒りがヒートアップしたと想像つく。男は9割近く自分が悪いと譲歩したが、あくまでも1割は彼女のせいとする女々しさがこの「男」のキャラクター性だ。

ミスチルの歌詞に登場する人物は一貫性を持った人物であることが多い。


「もしも望むのなら土下座でもなんでもするから」

中華で手を打とうとした男が最後には土下座に追い込まれた。そして「I'msorry」


いかがだっただろうか。

Mr.Childrenの歌詞は聞き手によって様々な感想や想像を掻き立てられる。

もしこの拙文からMr.Childrenに興味を持った方がいるならば、有名な曲から聴いてみてミスチルワールドに入ってみてはいかがだろうか。