うちは精肉店


読書記録

母から子供たちへ読み聞かせ

(11歳小6/6歳小1/2歳)




命をいただくということは、生きること。


写真と文/本橋成一



図書館で、
久しぶりにコレ系の本を見つけたので
借りてみました!


うちはveganなので、
色々な動物愛護のドキュメンタリー映画を
子供たちと見ていて
人間の為に動物を食べたり使ったりして、
「命をいただいている」という事を教えてきた。

屠殺場の映像も見たことがある。


この本は
「屠畜は、特殊なハンマーで
牛の眉間を叩いて気絶させること」
から始まって精肉され、
最後は牛革が祭りの太鼓になるまでの話。


屠畜現場の緊張感が文章だけでなく
モノクロ写真からも、伝わってくる。


うちの子達は目を手で隠し、
指の隙間からチラッと見ていました。


様々な工程を経て、
短時間で、さっきまで生きていた牛は
食べものに変わる。
(スピード勝負らしい)


このドキュメンタリー映画も
(ある精肉店のはなし)
見てみたいなぁと思いました✨



毎日何気なく言っている
「いただきます」は…


命を頂き、自らの命にさせて頂きます

料理が提供されるまでに
関わったすべての人に感謝する

という意味が込められているそうです



ごめんねとありがとう
という気持ちを込めてしっかり言おうね!
と本を読んだ後に子供たちへ話しました。



〜学習障害LD小6女子の感想〜

流れ作業の様にやる、屠殺場より
この本の屠殺場の方がまだいい。
なのに、この屠殺場はこの日が最後なんて。
北出さんの牛に対する気持ちが、
前に見たドキュメンタリー映画の
流れ作業の屠殺場とは違う気がした。

小学生から内蔵を洗う仕事を
手伝っていたり出来るのは、
凄いなぁと思った。私には出来ない。
精肉店の子供に生まれなくて良かった。

今日もどこかで、
動物達が私たち人間の為に殺されている。

自分はヴィーガンだけれど、ありがとう。


ちなみに娘は、泣きながら聞いていました。



〜ADHD気味小1男子の感想〜

生きていたら牛だったものが、
解体され肉の部位の名前に変わる
ってところが印象に残っている。

牛舎から北出さんと牛とで
歩いて屠殺場へ向かう時、
お互いにどういう気持ちだったんだろう。

物を大切にしたいし、
いただきますにもっと心を込めたい!




我ながら、しっかりしている子供達である。

別に、このまま一生veganじゃなくてもいい。

彼らも大きくなれば、
付き合いや彼氏彼女と
食事をすることもあるだろう。

でも、これから先もこの子達が、
この想いを伝えて言ってくれますように。