昇級試験の選抜試験を実施する中、
空手クラブの子どもがひとり、なにやらふてくされた様子でいたので
事情を聴いてみたら、「親に参加費用を払うお金の余裕がないって言われた。」と言って、
涙目になっていた。ついに来たか、、、という感じ。誰か一人ぐらいはそういう子どもがいるだろう
とは考えていたものの、子どもに直接そういう言葉を言われるとなんて声をかけたらいいか迷ってしまう。
 
校長にもう一度ダメもとで事情を話し、実際にそういう子どもも出ているのだし、これは学校のクラブ活動なのだから
学校側として予算を出してほしい、と話すと、校長がしぶっていたのは、どうやら近くに音楽祭もあり、予算を割くのが
難しい、という話らしい。とりあえず参加人数だけ教えて、再考してみるから、という話。
 
その子どもが自ら「親に会って話をしてほしい。」と言ってくれたので、練習後、彼の実家に行って話を直接することに。
 
いたのは、彼の母親と祖母の二人。出店で野菜を売っていた。
父親はナイロビにて出稼ぎをしている模様。
ただ、嬉しいことに最終的にはM-PESA(ケニアで一般的に普及している、携帯を使って利用する電子マネー)
経由で父親からお金を送ってもらえることに。
 
苦しい家計なのは間違えないのだから、出過ぎた真似をしてしまったかな、とも
思いつつ、ただお母さんもおばあちゃんも、もちろんその子どもも嬉しそうな様子を
見せてくれたので、間違ってはないのかな、という気がした。
 
【今日の一枚】

 
 
スカウトとアスカリ(警備員)のおじさん
 
Shamakhokhoのグラウンドで小中高生による野外活動。
一年に一回あるらしく、今日・金曜日を含めて3日間の日程、日曜日まで。
一緒に活動することで、お互いのスキル向上を目指すのだとか。
一番下はアスカリのおじちゃんたち。
空手の練習が遅くなっても待っててくれたり、たまに校庭探検に連れて行ってくれたり、
学校の抜け道を教えてくれたり。
陽気で、気の優しいおじちゃんズです。