痣が、膝小僧一面に渡る痣が痛すぎる…。
3、2、1の掛け声で一人の女が吹き飛んだ。掛け声とは全然関係のないところで。
目撃者はそれをマトリックスと呼んだし、私の意識では、プロのゴールキーパー並みに飛んだ。飛びこけた。
「何でとんだん?」って言う人達がいたが、馬鹿なのか?
自ら飛びこけるわけがない。不慮の事故が重なって私は宙をまっていたのだ。
無傷で立ち上がる私を皆が爆笑しながら賞賛したので、ジーパンの下でズキズキと、ドクドクと痛む傷を私は隠し通した。
トイレの個室でこっそり様子をみてみると、膝小僧一面が青紫だった。
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