4・5番の後なので走者1塁、走者1・2塁のケースで回ってくることが多い6番という打順。このケースでは内野手はファーストまで遠く投げなくても近くのセカンドでアウトを取れる為、深い位置まで下がって守る事ができる。
データ的にマートンのヒットは、セカンドオーバーのライト前ヒット、内野手の間を速い球足で抜けていく三遊間ヒット、二遊間ヒット、一二塁間ヒットが最も多い。
その理由として。先頭打者として回ってくる事の多い1番という打順は、内野手はファーストまで投げなければアウトを取れない為、フォース時のような深い位置を守る事はできない。
また。下位打線の作った得点圏打席が多いのも1番という打順。得点圏に走者がいるケースでも内野手は深く守りにくい為、球足の速い打球が内野手の間を抜けやすくなりこのデータ通り間を抜くヒットが多くなるのが理解出来る。
しかし6番という打順ではこの間を抜くヒットというのが非常に難しくなる。0アウトでも1アウトでも2アウトでもブラゼルや新井が1塁や1・2塁にいるケースで6番打者に回ってきた場合、これがマートンであればまずバント警戒ではなく内野深めからのゲッツーシフトとなる。中日の荒木井端コンビなどはこのケースではアンツーカーを越えたところまで深く守っており、1番の頃のマートンの打球なら普通に抜けている打球も簡単に追い付かれ捕殺されている。
6番マートンという打順を、安物の解説者などは「(7番金本)下位打線までズラリとクリーンアップの並んだ打線、タイガースすごいです」などと吹聴しているが物寂しい限りである。実際の野球というゲームはカードゲームのようにバッターの事情だけで進むものではなく、ピッチャーとの相性や、そのケース事の相手守備などによって発揮できる能力は大きく変化するものである。
6番で結果の出ないマートンではあるが特に打撃内容が変化しての事ではない。しかし、結果が出ないマートンを調子下降と安易に評価しマートンに変化を求めはじめると今年のタイガースは非常に危険だといえる。