1948年(昭和23年)のこの日、「消防組織法」が施行されたことにより「東京消防本部」が警視庁から分離独立して誕生した。

約2ヵ月後の5月1日に、警察組織の警視庁に合わせて「東京消防庁」と名称を変更した。なお、東京消防庁は東京都の行政機関であり、国の行政機関である総務省の「消防庁」とは別の物である。

消防組織法とは、日本の消防の任務範囲、消防責任を市町村が負うこと、消防機関の構成などを規定した法律で、これにより「自治体消防制度」となり、明治以来、警察の所管だった消防を市町村長が管理することとなった。

東京消防庁は、東京都区部(東京23区)を本来的な管轄区域とする消防本部である。同時に、東京都内の市町村のうちで消防業務を東京消防庁に委託したものの区域を担当する消防本部でもある。 約1万8千人の職員を抱えており、これは全米最大のニューヨーク市消防局の1万1千人を上回り自治体の消防では世界第一位の規模である。

この日には、東京消防庁において「東京消防庁開庁○○周年記念式」を挙行している。式典では、消防殉職者の御霊に対して1分間の黙とうを捧げ、長年にわたり消防行政の発展に多大な協力をした一般の人々に対して消防行政特別協力賞を贈呈し、また、功労のあった職員に対しては特別功労賞などを授与している。