若槻千夏さまさま
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田中謙二物語~1~

田中謙二とは高校の時に横浜高校で3年間寮生活をしてた時の心の支えだった人物野球
髪型はリーゼント、見た目チンピラorヤクザ。


時に殴られ時に支えてくれて悩みを親身に聞いてくれて一緒に解決してくれる兄貴みたいな存在。

一言で言ったらアツイ男。
グレートティーチャー謙二G・T・K


俺らは皆そう言って浸しんでた。


そんな兄貴が俺らの前から姿を消すとは知らず…

3年生の時だった。


高校球児最後の年、白球を追いかけて甲子園を目指してる最中に突然言い渡された。


謙二さん
「来週から島根県で監督として行く事になったグー


皆一同
えぇぇぇぇ!?
って感じよ。


前から知ってたくせに。

ギリギリになって言って来てさ。


心の準備してねぇっつーの。


皆は記念撮影とか色々してたけどさ。


俺、寮の自分の部屋でベッドがびちょびちょんなるくらい一人で泣いてた。


皆の前ぢゃ恥ずかしくて泣けねぇし。


今まで半端ぢゃなくスゲーお世話になったし。
だって多分俺って一番問題児で怒られたり蹴飛ばされたり、でも時には野球の事、プライベートの事、一番心配してくれんの謙二さんだし。


もぅそうゆぅのできなくなっちゃうんだなぁって考えたら今までの思い出が走馬灯のように蘇ってきちゃってさ。


したらさ。


島根行く何日か前に携帯に着信あってさ。


謙二さん
「おまえ俺に写真撮って下さいって来なかっただろ!?



「島根行くって聞いた瞬間パニクっちゃって部屋で一人になりたかったんで…」


謙二さん
「バ~カ(笑)どうせ泣いてたんだろうが(笑)」


心ん中でバレてるって思った汗
てかいつも見すごされてる(笑)


謙二さん
「また逢ってもどうせ泣かれっからな(笑) 俺がイジメてるよって周りから見られんだろにひひ


俺電話越しなのに泣きそうになった。


謙二さん
「だからよ!!次逢う時は甲子園にしようぜ!!そしたら笑って逢えんだろニコニコ何年かかるかわかんねぇけどな(笑)」



「はぃ」
そう言い残して兄貴は島根へ旅立った。




続く。