グランドで、澄み切った空を眺めていてふと思ったこと。入院中、婦長さんによる研修があった。
「この病気は、いわば手術からがスタートになります。これからが本当の病気との闘いです」と言った上で、様々なことへの考え方のお話をしてくださいました。
生活上の注意、リハビリ、検査、当面の治療方針、家族の理解..etc。
その中で一番強調されたのが、「自分らしく生きること」というお話でした。

退院して、徐々に体が動くようになって、私は働くことを選択しました。やむをえない事情もあったけれど、とにかく前にすすみたかったんです。

「自分らしく」一言で言ってしまえば簡単なことばだけれど、むつかしいことですよね。この年になっても未だまよいだらけの人生、ひょっとしてうじうじ悩んでいるのが私らしさかな?なんて思ったりして。
でも、とにかく何事も恐れずにやってみる。
いままで、考えてばかりで行動できなかったけれど、まずは動いてみる。コケたらまたやり直せばいい。そんな心境になりました。

恐れていたら何も変わらない。

もしかしたら、「私らしさ」は一色だけじゃないかも知れない。白い色もあれば、赤色もあって、時にはピンクになるのかも。そんな風に考えられるこのごろです。