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インドは日本の新幹線技術を採用し、「ムンバイ~アーメダバード高速鉄道(MAHSR)」の建設を進めています。全長約508km、最高時速320kmで、開通すれば現在7時間かかる区間を約2時間で結ぶ予定です。日本はこの計画に対し、約8割を円借款で支援し、車両・信号・安全管理などに新幹線技術を提供しています。


この事業はインドの交通近代化と経済回廊の発展を促す一方で、土地収用問題やコスト増、都市集中による格差拡大といった課題も抱えています。高速鉄道がもたらす恩恵が一部の富裕層だけに偏れば、経済格差をさらに広げる可能性があります。

日本の技術協力はインドの発展を支える大きな力となる一方で、その影響を慎重に見極める必要があります。真に意味のある支援とは、技術を届けることだけでなく、その成果を「誰が享受するか」を意識することにある。