いつもありがとうございます。


「昔の商い」には共通点があります。そこから学ぶことは多い。個人の力が昔の商い。そこには人工知能、自動化、電子決済はもちろん存在しない。技術革新により商いの範囲、速度、コストが変わった。


とあるお店の話です。駅前にある昔ながらのうどん屋、暖簾をくぐり抜け、いらっしゃいませの声、店主との何気ない会話、店内に漂う出汁、鰹節の香り、人々の笑い声、野球中継のテレビの音、全てが癒しの空間となり安心する日常となる。そうやって常連客はその空間、味、音、五感全てに癒しを求めやってくるのだと感じていた。この空間が非日常で安心するのだろう。と私は子供ながらに感じていた。


懐かしい商売

 1.だれの力も借りず、できる範囲で商いを行う姿

2.扱う商品は、「一品」または少品目。

3.1人で運べる「量」しか扱わない。 

4.「1日に売れる量」しか在庫を持たない。無駄がなくフードロスが少ない。

5.歩いて運べる「距離」しか運ばない。 個人のエリアを大切にする

6.「機械」は極力使わず、「人力」である。

7.「対面販売」である。 

8.販売スペースは「戸板一枚」。 

9.「固定客」を持っている。 

10.「資金」は現金で、買い掛けはしない。


現代の商売は、真逆の世界だと思う。しかし、昔の商売が失われた訳では無い。結局は原点に戻ると私は信じたい。SNSは個人の発信である。YouTubeも個人の発信である。そこから商売が生まれることは多い。顧客や常連客を掴むには個の魅力が大切となる。企業も経営者の魅力が大切となる。私は投資の世界でも経営者個人についてどのような人生観を持ちどれだけ魅力を感じられるかを大切にしている。商売は人である。