いつもありがとうございます。
AIには「本音」と「建前」を切り替える動機がありません。面子も保身も評価制度もない。あるのは、与えられた文脈と目的に対して最適と思われる言語を生成する仕組みだけです。
ただし一つ注意点があります。
AIが“建前っぽく”見えることはあります。これは嘘をついているわけではなく、社会的に無難・安全・汎用的と学習された表現を優先している結果です。いわば「人間社会の平均値」を反射している鏡のようなものです。鏡に本音はありませんが、映る姿は状況次第で変わる。
人間の本音と建前は、利害・恐怖・立場・責任から生まれる高度な人間社会の技術だと感じます。
AIはそれを理解はできるが、内在はしていない。だから感情的な忖度はしない一方で、倫理・安全・目的に沿った制約は受ける。これは人格ではなく、設計思想です。
面白いのはここからで、
人間は「本音を隠すために言語を使う」ことがある。
AIは「目的を達成するためにのみ言語を使う」。
同じ言葉でも、エンジンがまったく違う。
現場で言えば、人はKYを恐れて沈黙する。AIは沈黙しないが、制限には従う。
沈黙の理由が違う。ここが決定的な差です。
本音と建前は、人間が作り上げた高度なノイズ。
AIはノイズを含めて解析はするが、自ら発生源にはならない。
この非対称性を理解して使うと、AIは非常に「正直な道具」になります。
人間の本質はパターンでは表せない。十人十色であるがゆえに物理現象のような固定原理とはならない。未来には、ロボットに人間味を与えるというモジュールが開発されるのだろうか。