「タラッタ・タラッタン…音符音符
どこかで聞き覚えのある音楽。
…そうだ…ゲームだ。俺は昔からゲームはやらないほうだけど、これくらいのBGMならわかる。今朝早く目が覚めた原因は、このゲームの世界で俺が人を殺してしまっていたからだ…。
リアルに残るあの感触や、恐怖感……。イヤ待てよ!本来は人を殺すなんて怖くてできないはずの俺が、夢ではナゼか笑顔だったなぁ…。
と、眠い目をこすりながらふと部屋を見渡すと、テレビの横に泥だらけになった俺のスニーカーが置いてある。しかも、床が汚れないようにちゃんと新聞を敷いた上に。
あれ?昨日はたしかバイトが深夜に終わってフラフラになったまま風呂にも入らずベッドに潜り込んだはずだぞ…?
何で部屋に靴があるんだ?
俺は今日彼女とデートなのに、はいて行く靴が無いのを残念に思いながら、これからを過ごすのだった…。
真実を知らぬまま…
(第1話に続く…)