- レディオヘッド
- ヘイル・トゥ・ザ・シーフ
RADIOHEADの6th。
4th「KID A」、5th「Amnesiac」のポストロック的なサウンドは素晴らしかった。
しかしながら、その2作でRADIOHEAD離れしてしまったファンがいたことも事実。
「OK~までがレディへ!」vs「KID A以降こそレディへ!」みたいに、ファンが2分化されるという混沌とした状況。
そんな中リリースされた本作は、個人的にはかなりの衝撃でした。
だって、2分化されたファンどちらの欲求も満たされるような内容なんですもの。
しかもストイックで全くファンに媚びた内容じゃない。
オープニング「2+2=5」の、ギターアンプにプラグを突っ込む音。
「The Bendz」「OK COMPUTER」でRADIOHEADを好きになった人たちは、何よりもこの効果音が
どんなメロディーより興奮したのでは無いでしょうか。俺はそうだったよ。待ってました!って感じで。
バンドとしてのRADIOHEADの真骨頂「変拍子」に疾走感が加わって、これ以上無いオープニングナンバー。
痛感するのは、単純に「バンドサウンドに戻った」って感は全く無く、まさに「KID A」以降のバンドサウンドなんだよね。
「Backdrifts (Honeymoon Is Over)」なんて、「秀逸なポップチューン」として十分成立するのに、
タイトな打ち込みを多用したアレンジを施すことで、今まで誰もやったことがないような、RADIOHEADサウンドを確立している。
決して逆境に屈することない彼等のタフさと、トム・ヨークをはじめ、メンバーの音に対する探究心で溢れた、傑作です。



