遅くなってしまいましたが奉灯句の行灯の写真をアップしておきます。

11月22日の宵宮から11月23日の大祭が終わるまで龍王神社の境内に吊るしてご披露させていただきました。

世話役の自分は体調不良でちょこっと写真を撮ることができただけなのでどのようにご覧いただいたかははっきりわかりません。

それでは順番に貼っていきます。

 

俳句「秋惜しむ」

 

 

<今年の三傑>      栄誉を称えて粗品を進呈いたします

 

星越といふ名の峠秋惜しむ     ロマン・春日野

 

星越という名前がとても魅力的な峠ですね。俳句は季語が主役だと言われますが、季語よりも「星越といふ名の峠」がこの句の主役だと思います。このような措辞を見つけたら季語との響き合わせというより、この措辞を邪魔しない季語を選ぶことになります。たまたま今回は秋惜しむがテーマでしたが、他の季語でも合うと思います。それだけ強い措辞を見つけたことがこの句の眼目です。

 

冬菊に思わぬ独語こぼしけり     ロマン・春日野

 

独語というのが面白いですね。どのような独語だったのでしょう。それを読者に託しているのが巧みです。冬菊の斡旋も見事で、昔覚えた独語がつい口をついて出てきたのでしょう。自分で言ったのものの自分でびっくりしている雰囲気がよく出ています。

 

暑すぎて今こそ脂肪脱ぎ捨てん    松尾無精

 

ダイエットを決意したのでしょうね。大仰な言いぶりに思わず笑ってしまいました。私もダイエット中なので応援したいです。

 

                           選者  うっかり

【総評】     うっかり

 

今年も楽しみながら選をさせていただきました。三傑に選ばせていただいた句はもとより、十句の佳作や、選外にも良い句がたくさんありました。

「残照の岩に温もり秋惜しむ」に関しては助詞の「に」を使うのが俳句では難しいですが、この句では「に」としたことで臨場感がでてとてもよかったと思います。

「ありがとういつもの岩に咲く野菊」は素直な詠みぶりにほっとしました。技巧を凝らさず、奇をてらわず、ただ思ったことをそのまま詠むことも忘れないようにしたいと思いました。

「秋惜しむまたねと言った公園で」これも素直な詠みぶりですが、読後に浮かんでくる景がとても良かったです。またねと言った、つまり一人でいるのでしょう。公園で秋を一人惜しんでいる。木々や遊具が並ぶ中でぽつんと自然に身を任せている景を思い浮かべていました。佳作ですが良い句だと思います。最後になりましたが、また来年も楽しみにしています。

            

◎最後にうっかりの一章を加えさせていただきました

 

水飲めば軽くなる足秋惜しむ(秋惜しむ)

沈黙が特技一人の菊日和(菊)

高い米同じ重さの古古古米(高い米,,,)

暑すぎてなんだか南国の気分(暑すぎて、、、)

膝の痛み(がっくり)

俳句(推してます!)

 

      選者紹介       うっかり

 

  昭和五十七年生まれ。徳島県在住。

      ひまわり俳句会会員。

  俳句雑誌奎同人。俳人協会会員。現代俳句協会会員。

  第二回全国俳誌協会新人賞準賞

  第五回阿波しらさぎ文学賞徳島新聞賞受賞小説「湿り」

  第十回北斗賞佳作。

     超結社のすだち句会を運営。

 

   作品集「欅になれる気がしている」

 

 代表句     春めくや長めに使うセロテープ
               のどかさや机平にできており

        春風の疲れ具合を紙の隅


        祝!4回鈴木六林男賞大賞受賞!!

 

つい先日うっかりさんが権威ある俳句賞の大賞を受賞されました。おめでとうございます。ますますのご活躍を祈念いたします

 

              「編集後記」

どうにか今年も奉灯句をお祀りすることができました。ご参加いただいた皆様やご支援いただいた宮司、氏子の皆様、選者のうっかり様には厚くお礼を申し上げます。暑すぎる夏や物価の値上がりで、どこもかも、なにもかもが干上がっていく時代ですが、そんな中にあってもしたたかにしなやかに時代の実相や人間の本質、生活の実態を切り取った作品群を眺めていると各人それぞれが逞しく人生を歩まれている姿に勇気づけられます。また来年もこの季節に感じたり見聞きした有象無象の素材をうまく調理してもらって「奉灯句」という一品料理に仕立て上げていただければと思っています。よろしくお願いします。 (事務局)

◆文句付け   「推してます!」  
1   タイガース石井投手 村永まさのり(もじばな)
2   「緊急取調室」シリーズ 村永まさのり(もじばな)
3 自分 水田友子(もじばな)
4   我が家(うち)の孫 大平純子(もじばな)
5 婆(ばあ)の唐揚げ 大平純子(もじばな)
6 割引シール 山田比呂子(もじばな)
7 腸活 山田比呂子(もじばな)
8   藤井聡太 LEEながこ(もじばな)
9   しろくまピース LEEながこ(もじばな)
10 袋麺のスープ ロマン・春日野(羽ノ浦)
11   出てない候補者 ロマン・春日野(羽ノ浦)
12   大谷・山本・佐々木君 パーシモンヒデ(徳島)
13   阪神・王鵬・卵焼き パーシモンヒデ(徳島)
14   高市流気配り外交 やすなり(鹿児島)
15   ドジャース日本人選手(にわかファン) やすなり(鹿児島)
16   昔荷車、今スマホ 福島花野(埼玉・川越)
17   昭和時代の五番街 福島花野(埼玉・川越)
18   大谷・デマッシュ・テジクッパ 吉野敬子(川越・すだち)
19   人生これから 伊藤悦子(大阪)
20   自己表現 伊藤悦子(大阪)
21   ビンテージなマイカー 西太公望(牛輪)
22   やっぱり寅さん 稲澤弘一(辺川谷)
23 やっぱりビール 稲澤弘一(辺川谷)
24 新らしい議会 松尾無精
25   松尾無精
26   家庭内別居 西田一象
27   一日一膳 西田一象
28   「八海」 新田将喜(大久保)
29   暖簾 新田将喜(大久保)
30   ご当地ゆるキャラ 新田津岐美(大久保)
31   孫たち 新田津岐美(大久保)
32   日米・投打の二刀流 浅野知弘(阿南)
33   女性初の新総理 浅野知弘(阿南)
34 朝ごはんに卵 小川靖夫
35 アイドルより犬 福川和利(横石)
36   高市首相 藤本正樹
37   昭和レトロ 藤本久吉
38   女性総理 藤本久吉
39   静かなでよ 谷崎正助
40 ゴミ出し用猫車(ネコ) 谷崎正助
41 日向ぼっこ 亀島梨花女(平野)
42   親友が立候補 亀島梨花女(平野)
43   後援者 新田博堂
44   精一杯 新田博堂
45   ドジャース 小太り一茶
46   カマンベールチーズ 小太り一茶
47 龍王神社の奉灯句 亀島敬司(平野))
48   大河ドラマに三好長慶 亀島敬司(平野))
49   手のひらを太陽に 谷崎和子
50   大谷選手 谷崎和子
51   立候補者 湯浅ヒトミ(請ノ谷)
52   百歳体操 岡崎弘人
53   交通事故ゼロ運動 岡崎弘人
54   妻はドン引き 長野雄太(東京)
55   被りは拒否します! 長野雄太(東京)
56 なぜか気が合うあいつ 松本直志(平野)
57   60過ぎても石川さゆり 松本直志(平野)
58   AI作の奉灯句 川崎オスカー(川崎)
59   睡眠不足の高市総理 川崎オスカー(川崎)
60   メルカリで小遣い稼ぎ 西田卓玄
◆文句付け 「がっくり」  
1   村上石井も打たれた日本シリーズ 村永まさのり(もじばな)
2   ロシアにもイスラエルにも弱腰トランプ 村永まさのり(もじばな)
3   値上げ 水田友子(もじばな)
4 臨時休業 水田友子(もじばな)
5 模試の結果 大平純子(もじばな)
6 鏡の自分 大平純子(もじばな)
7   ハズレくじ 山田比呂子(もじばな)
8   消費税減税ならず 山田比呂子(もじばな)
9   村上春樹のノーベル賞 LEEながこ(もじばな)
10   トランプの平和賞 LEEながこ(もじばな)
11   見れなかった日の優勝 ロマン・春日野(羽ノ浦)
12   放出米の高値 ロマン・春日野(羽ノ浦)
13   我が財布 パーシモンヒデ(徳島)
14   ドジャースリリーフ陣 パーシモンヒデ(徳島)
15 害獣に荒らされた畑 やすなり(鹿児島)
16   イガだけ残された栗 やすなり(鹿児島)
17   スマホ首 福島花野(埼玉・川越)
18   詐欺師だった森のくまさん 福島花野(埼玉・川越)
19   階段だけの駅ホーム 吉野敬子(川越・すだち)
20   顔のたるみ 伊藤悦子(大阪)
21   SOLD OUT 伊藤悦子(大阪)
22   自維連合 西太公望(牛輪)
23   ゴルフでOB 稲澤弘一(辺川谷)
24 特定検診結果 稲澤弘一(辺川谷)
25   宝くじ券のハズレ 湯浅ヒトミ(請ノ谷)

 

 

26   深かった! 亀島梨花女(平野)
27 全没 亀島梨花女(平野)
28   既読スルー 西田一象
29   夢から覚めて 西田一象
30 13年目の自動車税 新田将喜(大久保)
31   初めての入れ歯 新田将喜(大久保)
32   掘ってみたら細いサツマイモ 新田津岐美(大久保)
33   タネ蒔いても芽が出ず 新田津岐美(大久保)
34 私の前でピスタチオアイスが売り切れた 無名(延野)
35   ATMが営業時間外 浅野知弘(阿南)
36 竿を忘れて船釣りへ 浅野知弘(阿南)
37   体力 松尾無精
38   無策 松尾無精
39   不合格 藤本久吉
40   ボウズ 藤本久吉
41   支持候補落選 岡崎弘人
42   株価暴落 岡崎弘人
43   一人や二人ではない 谷崎正助
44   誤報 谷崎正助
45   期待外れ 新田博堂
46   当て外れ 新田博堂
47   進次郎さん 小太り一茶
48   右肩 小太り一茶
49 テネシーワルツの英語歌詞 亀島敬司(平野)
50   豊昇龍のははたき込み 亀島敬司(平野)

51   片方だけの靴 小川靖夫
52   自撮り顔 谷崎和子
53   期待外れ 谷崎和子
54   クロスワードで正解ならず 太田マユミ
55   国宝(吉田修一) 太田マユミ
56   体重計に乗って マミー・オータ
57   片方無くしたAirPods 長野奈央(東京)
58   誰かはがっぽり 長野雄太(東京)
59   見掛け倒れ 西田卓玄
60 落としたソフトクリーム 福川和利(横石)
61   棘刺さり柚玉が原料に 松本直志(平野)
62   あの人でなかった 松本直志(平野)
63 健康診断前日の体重増加 そめちゃびん(京都田辺)
64 解約できないサブスク そめちゃびん(京都田辺)
65   アンチ万博の人々 川崎オスカー(川崎)
66   くまモン 川崎オスカー(川崎)
67   大谷が獲り損ねたホームラン王 森岡和美(阿南加茂谷)
68   新米が出ても高値のコメ価格 森岡和美(阿南加茂谷)
◆冠句     「暑すぎて」  
1   暑すぎてエアコン頼り夏バテる 村永まさのり(もじばな)
2 暑すぎて献立なんてヤなこった 村永まさのり(もじばな)
3   暑すぎてさすが女子会夏休み 水田友子(もじばな)
4 暑すぎて避暑地の避暑の役立たず 水田友子(もじばな)
5 暑すぎて息をするのを忘れかけ 大平純子(もじばな)
6   暑すぎて痩せる暇さえありません 大平純子(もじばな)
7   暑すぎてスーパー五周が我が散歩 山田比呂子(もじばな)
8   暑すぎてアイス爆買い日本人 山田比呂子(もじばな)
9   暑すぎてあっという間に冬の来る LEEながこ(もじばな)
10   暑すぎてスイカと冷やす地球かな LEEながこ(もじばな)
11   暑すぎて秋の半分溶けて消え ロマン・春日野(羽ノ浦)
12   暑すぎて冬には強いと言い訳し ロマン・春日野(羽ノ浦)
13   暑すぎて息まで苦しまだ8時 パーシモンヒデ(徳島)
14   暑すぎて冷房負けでやる気なし パーシモンヒデ(徳島)
15   暑すぎて頑固な爺もクーラーON やすなり(鹿児島)
16   暑すぎて氷室の氷無くなりぬ やすなり(鹿児島)
17 暑すぎてチャイムの音に出て行けず 福島花野(埼玉・川越)
18   暑すぎて冷房漬けや脛も冷え 福島花野(埼玉・川越)
19 暑すぎて呼吸は舌を出してする 吉野敬子(川越・すだち)
20   暑すぎて犬の散歩は午後八時 伊藤悦子(大阪)
21   暑すぎて万博入り口もうダウン 伊藤悦子(大阪)
22   暑すぎて寝屋の暇さえなかりけり 西岡和義(徳島)
23   暑すぎてかき氷食べ生ビール 長野洋(埼玉さいたま)
24 暑すぎて家にいるより図書館へ 長野洋(埼玉さいたま)
25   暑すぎて今日も素麺つるつると 藤本絹代(大阪)
26   暑すぎて秋はなくなりすぐに冬 稲澤弘一(辺川谷)
27 暑すぎて生きていくのも命がけ 稲澤弘一(辺川谷)
28 暑すぎて今こそ脂肪脱ぎ捨てん 松尾無精
29   暑すぎて地中の虫もまた今度 松尾無精
30   暑すぎて冷凍室は大忙し 湯浅ヒトミ(請ノ谷)
31   暑すぎてクーラー一日中フル稼働 岡崎弘人
32   暑すぎて夏の野菜の不作にも 岡崎弘人
33   暑すぎて百日続く水布団 谷崎正助
34   暑すぎて応援に扇風機添え 谷崎正助
35   暑すぎて太ったママも少し痩せ 亀島梨花女(平野)
36   暑すぎてアイスクリーム溶けちゃった 亀島梨花女(平野)
37 暑すぎて赤道ちょっと押し下げる 西田一象
38   暑すぎて手に汗ばかり握ってる 西田一象
39   暑すぎて記録を競う大谷と 新田将喜(大久保)
40 暑すぎて裸族の増えし我が家かな 新田将喜(大久保)
41   暑すぎてナスもキュウリも値を上げる 新田津岐美(大久保)
42   暑すぎて蔭で休むか蚊も同じ 新田津岐美(大久保)
43   暑すぎて蝉も戸惑う神無月 浅野知弘(阿南)
44   暑すぎて蝉も夏バテ夜に鳴く 浅野知弘(阿南)
45   暑すぎてアイスひとつの幸せも 小川靖夫
46   暑すぎて団扇パタパタすぐ傷む 福川和利(横石)
47   暑すぎて草刈り仕事増すばかり 藤本正樹
48   暑すぎて日に夕に雑草伸びて来る 藤本正樹
49   暑すぎて庭の草木もうなだれる 藤本久吉
50   暑すぎて冷房機からカチカチと 藤本久吉
51   暑すぎてまだまだ釣りも手が出ない 西太公望(牛輪)
52   暑すぎて元気な孫もぐったりと 西太公望(牛輪)
53   暑すぎて瘦せ我慢して病院へ 西田卓玄
54   暑すぎてエアコン工事追いつかず 西田卓玄
55   暑すぎてここぞとばかり厚化粧 西田義玄
56 暑すぎてだけど懐寒すぎて 西田義玄
57   暑すぎて冷やし中華をいつまでも 西田乃彩
58   暑すぎて夏より冬が好きになる 西田乃彩
59   暑すぎて地球温暖化マヂ許せん 西田郁斗
60   暑すぎてどんどん増える電気代 西田郁斗
61   暑すぎてランチタイムが3時間 松本直志(平野)
62   暑すぎて5時起きは千円の得 松本直志(平野)
63   暑すぎてタンクトップの母が居る マミー・オータ
64   逆立ちしても30℃ マミー・オータ
65   暑すぎて温度下げてとデブ(夫)は言う  そめちゃびん(京都田辺)
66   暑すぎて言おうとしたことなんだ
っけ
そめちゃびん(京都田辺)
67   暑すぎてそれでも四季のある日本 新田博堂
68   暑すぎて薄着のままで風邪をひく 新田博堂
69   暑すぎて秋待つ間なく早や冬に 小太り一茶
70   暑すぎて朝夕だけの野良仕事 小太り一茶
71 暑すぎてドレスコードもままならず 亀島敬司(平野)
72   暑すぎてプール行くのも億劫に 亀島敬司(平野)
73   暑すぎて軒の影にも癒される 谷崎和子
74   暑すぎてクーラー漬けの6ケ月 谷崎和子
75   暑すぎてまたも手が出る缶ビール 太田マユミ
76 暑すぎて負けてなるかとキムチ鍋 太田マユミ
77   暑すぎて35℃で一安心 川崎オスカー(川崎)
78   暑すぎて不惑でいたい四十超え 川崎オスカー(川崎)
79   暑すぎて声ひとつ無きグラウンド 長野奈央(東京)
80   暑すぎて秋物衣装出番来ず 森岡和美(阿南加茂谷)
81   暑すぎて時期を間違う彼岸花 森岡和美(阿南加茂谷)
82   暑すぎて電気代でも火傷する 無名(延野)