「ベルトか日本救出か!?の巻」のトビラに描かれていた、キン肉マンの肉体透視図。
読者に不人気だったアメリカ遠征編の直後のお話で、この回のあと、
超人オリンピック ザ・ビッグファイト編に突入する。
そして人気が再び回復するのだが、それは絵柄にも顕著に現れている。
アメリカ遠征編は、アメコミ調のくどい絵柄が不人気の原因だったと言われており、
編集者からも「気持ち悪い絵柄になってるから、元に戻そうよ」と提言された。
(ゆでたまご自伝「生たまご」より抜粋)
超人オリンピック ザ・ビッグファイト編では、絵柄を徐々に、元のコミカル路線に戻している。
そして再び、キン肉マンは人気を回復させていく。
だがしかし、アメリカ遠征編のような、アダルトムード漂う「キン肉マン」が好きだという読者もまた、多い。
どことなくだが、アメリカ遠征編のキン肉マンのタレ目は、「コブラ」の主人公、宇宙海賊コブラにそっくりだ。
アメコミ調の三枚目ヒーロー。
当時のジャンプでは、それはキン肉マンとコブラに他ならない。
アメリカ遠征編におけるキン肉マンのキャラ作りにおいて、
ゆでたまご先生は、多少はコブラの人物像を参考にしていたと思うのだ。
こんなにタレ目だったか?というくらい、タレ目すぎる「アメリカ遠征編」のキン肉マン。
いかにも、葉巻が似合いそうな面構えだ。
まるで、コブラのように。