最期の日記
病院から自宅へ、自宅から葬儀場へと慌ただしく移動や手続きなどがあったため、なかなか遺品の整理をすることができなかった。
そして先日、遺品の中からB5サイズのノートがでてきました。
中を見てみると、入院してからの出来事や感じたことが綴ってある。
読みだして涙が出そうになってきました。
最初はしっかりと読める字で書いてあり、日にちが経つにつれ、徐々に読みにくくなっていきます。
文字のゆがみは病状の悪化を表しているようでした。
それでも毎日、毎日3行くらいでしたが書いてありました。
でも、9月29日を最後に日記は終わっていました。
最後の日はなんて書いてあるのかわかりませんでした。
でもその字はまぎれもなく、父が生きていた証しです。
一生懸命、残った力で書こうとしているのが伝わってきました。
「ここまでしか書けなかったんだね・・・」
そう思ってパラパラとめくっていると、ちょうど真ん中のページに母にあてたメッセージがありました。
「今までありがとう。この言葉につきる。さようなら。」
その文字はふるえながらも、大きく、しっかりと書いてありました。