F男の病的希求日記 「生きることとみつけたり!」 -364ページ目

最期の日記

病院から自宅へ、自宅から葬儀場へと慌ただしく移動や手続きなどがあったため、なかなか遺品の整理をすることができなかった。


そして先日、遺品の中からB5サイズのノートがでてきました。


中を見てみると、入院してからの出来事や感じたことが綴ってある。


読みだして涙が出そうになってきました。


最初はしっかりと読める字で書いてあり、日にちが経つにつれ、徐々に読みにくくなっていきます。


文字のゆがみは病状の悪化を表しているようでした。


それでも毎日、毎日3行くらいでしたが書いてありました。


でも、9月29日を最後に日記は終わっていました。


最後の日はなんて書いてあるのかわかりませんでした。


でもその字はまぎれもなく、父が生きていた証しです。


一生懸命、残った力で書こうとしているのが伝わってきました。


「ここまでしか書けなかったんだね・・・」


そう思ってパラパラとめくっていると、ちょうど真ん中のページに母にあてたメッセージがありました。


「今までありがとう。この言葉につきる。さようなら。」




その文字はふるえながらも、大きく、しっかりと書いてありました。