F男の病的希求日記 「生きることとみつけたり!」 -285ページ目

スギ薬局が訪問看護事業!?

今月から薬事法が50年ぶりに改正されたのはみなさん御存じではないかと思います。


その中で大きな変更点のひとつといえばコンビニでも薬が販売できるようになることではないでしょうか?


コンビニで薬が販売されるとどういうことになるかというと、単純にドラッグストアや個人経営薬局の売り上げが減少することになるのではないかと思います。


そうした動きの中で資金力があるであろう大手ドラッグストアチェーンは動きを見せています。


業界第1位で全国に1000店舗以上を構える「マツモトキヨシ」は24時間営業を取り入れることで売り上げ増を目指すそうです。


そしてボクの地元にあるスギ薬局(愛知県安城市。ちなみにもともとは西尾市。全国に約500店舗)は、訪問看護などの医療事業に本格参入すると発表しています。


こうした動き中の医薬品販売の業界再編をにらみ、新事業として訪問看護事業に参入するそうです。


薬局が訪問看護事業をおこなうっていうのは初めて耳にすることです。

新たに始める訪問看護事業は全国にある薬局店舗などに訪問看護ステーションを設置。


看護師や薬剤師を配置し、地域の医療機関と連携して在宅療養を支援する形になるそうです。


名古屋、東京、大阪などのの3地域に2012年までに100店舗を目標にステーションを設ける方針だそうです。


他にも高齢者専用の共同住宅の1階部分などに看護師や薬剤師を置いた薬局の出店や、メタボリックシンドローム予防の特定健診に対応する健診センターの新設などの事業も進める計画だそうです。


それにしてもコンビニが薬を販売することになれば、ある程度の売り上げ減少は否めないでしょうね。


しかし、これだけの大資本がある会社が訪問看護事業に参入してくるというのは、それほどまでにオイシイものなのでしょうかねぇ?


訪問看護ステーションって介護保険制度が始まってからというもの、町のあちらこちらで見るようにはなりました。


しかし、訪問看護事業が儲かっているかというと…傍からみてるボクにもそれほど儲かっているようには見えません…。


いまいち儲かっているようには感じられない訪問看護事業に大資本が参入してくるというのは、儲かるという自信があるのか、はたまた他の業界に活路を見出さなければならないほど、現在のドラッグストア業界は限界に達しているのか。


いずれにしても少なくとも赤字を出してまで継続することはないでしょうから、ひとつの訪問看護事業のビジネスモデルとなるのではないかと思います。





スギ薬局ってマツモトキヨシと比較すると地元密着度が高いと思うんですよね。マツモトキヨシは町中の人口密集地帯にあって売り上げが上がりやすい商売をしているんじゃないかと思うのです。


訪問看護事業ってよくよく考えてみると診療所やクリニック・病院に必ずしも訪問看護ステーションが併設されていないんですよね。


そう考えれば医師と看護師がそれぞれ別の資本で活動している別々の事業者ということになります。


それをスギ薬局のネットワーク・営業力で地域の訪問看護事業を一元化、そして効率のよい訪問事業を展開し(訪問の順番とかね)業務の効率化を進めるということなら、かなりの収益が得られるのではないかと思います。


それに社会問題として上がっている老老介護の実態…スギ薬局から訪問看護師が派遣されてくるのであれば、ついでに介護用品も一緒に配達・販売(特に消耗品である紙オムツ・尿とりパットなど)をしてしまえば一石二鳥になりますよね。


スギ薬局としての商売も成り立ち(その見込みですが)、地域の住民の役に立つ事業というのは素敵ですね。




これからの国の方針はどんどん在宅医療に転換していくことが、すでに国家予算の配分や点数制度の改定によって明らかになっています。


現在の診療報酬制度では病院経営というのはほとんど儲からないものだと聞いたことがあります。


そして国家の方針である在宅医療には手厚い報酬があるということです。


ということは、必死で入院している患者さんの病気を必死で治しても、その努力は報酬という形でほとんど得られず、おいしい在宅医療の報酬をこうした大資本企業にゴッソリ持っていかれてしまう危険もはらんでいると思います。



世の中の流れと言ってしまえばそれまでですが、自分のところでお世話させて頂いた患者さんは自分のところでしっかり地域で生活できるように支えていけるようにしていくことが、この流れに淘汰されていかない道ではないかと思うのです。


ボクたち医療者も現状の状態に満足せず、世の中の流れに対応できるよう、日々の学習を重ねていかなければならないと思います。




長々と拙い文章にお付き合いくださり、ありがとうございました。