『メテオストーム』を真面目に | 狂犬アスラムのグラディエーター戦記……イルーナ戦記ミスルナ

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イルーナ戦記内の戦闘スキルやステータス、シナリオや見えない裏事情などを、
愛と熱情と妄想のみで活字変換して具現化する、
為にならない自己満足な独り言。

たまに関係ないこと書きます。

たまに歌います。

たまにエロい。

ミスルナにて活動中。


首都ソフィアから北西に数十キロ…


ミスルナ連邦との国境付近にある街
「ウィーボ」に向かう道中で
必ず通る峠道、

『星降る山街道』。


峠道の頂上付近から眼下を見下ろすと、
そこに、巨大なカルデラ湖を拝むことが出来る。




このカルデラ湖、
太古の時代に噴火した火山の、
火口に出来た湖であり、

噴火の際に舞い上がった岩石が、
まるで星のように降り注いだ様子から、
「星降る山街道」
と呼ばれるようになった。



と、されているが、
別の説も存在している。


クレーター状に陥没した、この土地は、
実は、古の大魔道士が
起こした禁術によって
宇宙から召喚された「隕石」が
山を消し飛ばした成れの果て、
だというのだ………。




…魔術師の呪文というものは、 
一見、無から有を
生み出しているかのような、
ある種の「錬金術」を
彷彿とさせるのだが、
現実にはそうではない。


空気中の水蒸気を
マナによって凍らせたり、


または、酸素を化学反応させて
火炎を誘発したりと、



地水火風…そして、光と闇……



主に、四大元素の力を源とし、
それを、マナをもって具現化させる
という手法を用いるのが、
大半を占めるのである。






……遥か古代の時代から、魔術師達は、
既に「宇宙」の存在を認識していた。

古代ダルカン公国においては、
ハイエルフの
大魔法使いクラスともなると、

「惑星の運航」までもを、
魔術の媒体として取り入れ、


宇宙から「隕石」を召還し、
地上に振らせ、
地形が変わるほどの大破壊を起こす、
神懸かり的な魔術を
使うことが出来る者まで、
存在したと言われている。



そのような技術は、
しかしながら現在では
失われて久しいのではあったのだが、



技術体系を応用し、踏襲した、
縮小規模の大魔法として生まれ変わり、
引き継がれてきたのであった……。



……他次元の世界である、「魔界」…。

地獄の業火が渦巻く、
灼熱の大地から、一部を削り取り、
空中に「召還」する。


燃え盛る火炎弾が降り注ぐ様は、正に、

過去の大魔法使いが行った
禁術の様相を彷彿とさせる。



「メテオストーム」



火焔の流星群が
イルーナの大地に降り注ぐ時、


怪物達の断末魔が、
燻煙る荒野に
響き渡ることであろう。