2024年、日本のクライム・サスペンス映画。

黒沢清監督作品。

この作品では、黒沢監督は脚本の担っている。

黒沢が日本で制作した「蛇の道（修羅の極道蛇の道）」のセルフリメイク作品。

哀川翔、香川照之が出ていた。

出演は、柴咲コウ、ダミアン・ボナールほか。

8歳の娘を惨殺されたアルベール・バシュレ（ダミアン・ボナール）は、新島小夜子（柴咲コウ）というパリ在住の心療内科医の協力を得て犯人と見られる男を拉致・拷問する。

しかし、アルベールの娘の死に組織的な児童人身売買が関連していることがわかり、さらには小夜子が徐々に不審な動きを見せ始める…

時間があったので観た。

これがそもそもの失敗であった。

「時間があったので映画を観た」というのは、失敗が多いことは本ブログでも語っているが、その方程式に乗っかってしまった。

柴咲コウを前面に押し出しているのは、香川照之の役どころを旧作と比較したかったからか。

これがちょっと失敗だったように感じる。

やっぱり香川照之は、あのような事件があって干されてしまったけど、役者としては巧い。

柴咲コウなぞ、足元にもおよびもしない。

寝袋を引きずる二人が草むらを滑るように逃げていくシーンがあったが、見応えとしてはこのシーンくらい。

しかし、ドキドキとかハラハラは全く無し。

銃撃戦も雑で、「う〜ん…」と言ったところ。

舞台はフランス、しかしその必要はあったのかも疑問。

日本でできると思われるシーンばかりで、サスペンスに必要なのかと思わざるを得なかった。

とにかく否定的な意見ばかりになりますが、まぁ敢えて言うならフランスで撮ったからこそ雰囲気は出ていたように感じました。

星5つ満点で2つの作品でした。