No.0368
(酬恩庵一休寺)

今日のテーマは


『漢字倶楽部』


今日ご紹介する漢字は


「未草」


「ヒツジグサ」と読みます。

この漢字「未(ひつじ)」が使われてます。

よく見かけるのは十二支や昔の時刻表示ですよね( ᴖ ·̫ ᴖ )。

実はこれは皆さんよくご存知のある植物の別名なんです!ちょっと想像してみてください。


答えを先に申しますと、

「睡蓮(すいれん)」

のことを表しています。



睡蓮って不思議ですよね〜🤔

艶のある葉は薄手で優しく、花は清らかで慎ましい……。

まさに「睡る」ように咲く花のようです!

(^^ゞΣ\(゚Д゚;)オキテルワ!

草花のことは不得意分野なんですが💦、水辺に咲く花は数多あるでしょうけど、水面に浮かぶように咲く花はこの睡蓮しか知りません

(´>∀<`)ゝ


さて本題に戻りますと、なぜ「未草」と書くのか。その由来は

実は睡蓮が「未の刻」に開花するからという理由だそうです。( ˶˙º˙˶ )ホォ〜


牧野富太郎さんの著書によると、

「日本名の未草は、未の刻(午後2時)に花開くから名付けられたものだが、開花時間は必ずしも一定でなく、もっと早いこともある。

閉花時間は午後6時頃である。

花は3日間開閉を繰り返す。

漢名は睡蓮、子午蓮である」

と書かれています。


おもしろいことに、「未草」の語源について、『大和本草』(1709年)には、「京都の方言で呼ばれているもので、未の時から花が閉じることから」と説かれていて、

『和漢三才図絵』(1712年) 、『本草図譜』(1828年)では正反対に「未の時に花が開く」と紹介しているとのこと。


開花時間において見解が違ってますよね(笑)


牧野富太郎さんはこれを実際に確かめるために、京都の巨椋池(おぐらいけ)で早朝から夕方まで観察を続け、花は正午から午後3時頃までに咲き、夕方5~6時頃に閉じることを確かめたというエピソードが残っています。

φ(゚Д゚ )フムフム…ソウイウコトカ



巨椋池は今は有りませんが

蓮・睡蓮の名所として、昭和初期まで「蓮見の舟」が出て、夏の風物詩となっていたそうです。


詳しくは過去のブログで⤵⤵


私は昔からずっとこの手の花をスイレンと呼んでいました💦。

ヒツジグサという別名があることを知ったのは10年ほど前のことです。‪(´•ᴗ• ก )‬՞ ՞


今では同じもののように言われてますが、この2つの呼び名は同じものなのか、違うものなのか、気になっていろいろ調べてみました。

結論から先に書くと、どちらもスイレン科スイレン属に属しますが、今日目にする多くは明治以降観賞用として入ってきた外来種がほとんどで、日本原産はヒツジグサ(未草)という1種類のみだったとのこと。


「ヒツジグサ」

日本古来のヒツジグサは、白い花のみで直径3~4cmほどで花弁数も少なく、世界最小のスイレンだそうです。

尾瀬に咲くヒツジグサは直径が500円玉くらいの大きさしかないとか。(*'∀'*)ヘェ~!



ちょっと雑学になりますが……

エジプト🇪🇬では、睡蓮を国花としています。

( ᴖ ·̫ ᴖ )
古くからナイル川に咲く、聖なる花として壁画や彫刻にも使われているそうです。 

ナイルの花嫁」👰🏻‍♀️と呼ばれ、再生を象徴する花として神聖視されました。


ジーッと睡蓮を眺めているとうっとりして、眠くなるような気がします(笑)

これも睡蓮の力でしょうか!

ファ〜٩(๑´0`๑)۶Σ\(゚Д゚;)アクビスルナ!


(☆写真は一部お借りしてます)

ではまた次のブログでお会いします🐝))