Arrivalのロビー
TUNNELSのまわりには、
人が集まる。
貴明の仲間意識と
憲武の友達感覚に
魅かれるのだろう。
何十回、何百回、
何千回の出会いや別れを
くり返して、
TUNNELSはずっと何も
変わっていない。
それを、優しく
見守るだけである。
「空港みたいだな」
いつか、誰かが、
そう言った。
確かに、僕も、2人に
会うとほっとするのは、
ニューヨークから
帰って来て、
成田新国際空港の
ロビーを歩いている時の
あの安らぎに似ている。
みんながどこへ
出かけようとも、
帰るべき空港は
ここにあるように、
TUNNELSも、また
かたくなまでに依怙地に
ここにいるのだ。
ある日、
新しいオフィスを
設立した2人は、
僕に名刺をくれた。
その2人の名刺には、
Arrival
というオフィス名が
書かれていた。
いつもの後藤次利に加え
鈴木キサブロー、
樫原伸彦、井上ヨシマサ
武内 亨、鴨井 学などの
新しい仲間が、
Arrivalのゲートに、
登場してくれたことが
うれしい。
今が、TUNNELSの
トランジットである。
秋元 康
TUNNELS「Arrival」より
RAIN RAIN
愛しさを
堪えきれずに
真夜中にかけた電話
アンサーフォン
受話器取らずに
聞いているおまえがいる
できるならばこの腕に
抱きしめたいけど
悲しくさせるだけ
RAIN RAIN
雨だけは
知ってるだろう
俺の心に
染みるバラード
RAIN RAIN
雨だけは
知ってるだろう
狂おしいほど
愛しているぜ
おまえに逢いたい
雨が泣いている
どれくらい
おまえのことを
待たせればいいのだろう
俺だけを
傷つけてくれ
その先が見えない愛
めぐり逢いの順番を
今さら責めても
運命は変わらない
RAIN RAIN
おまえにも
聞こえるだろう
離れていても
同じ雨音
RAIN RAIN
おまえにも
聞こえるだろう
一瞬だって
忘れちゃいない
今すぐ逢いたい
雨は止まない
RAIN RAIN
雨だけは
知ってるだろう
俺の心に
染みるバラード
RAIN RAIN
雨だけは
知ってるだろう
狂おしいほど
愛しているぜ
おまえに逢いたい
雨が泣いている
RAIN RAIN
雨の中
歩いていこう
つらい淋しさ
紛らすように
RAIN RAIN
雨の中
歩いていこう
馬鹿な男は
本気なものさ
おまえに逢うまで
雨よ降れ、降れ
SONG BY 石橋貴明
とんねるず「足跡」より
1980年から1994年まで
確かに彼等の足跡は
残っていた。
以前から、ファンの間で
「とんねるずのベストアルバムを出して欲しい」
という要望が
強くあったのだが、
2人は決して首を縦に
振らなかった。
「今までのヒット曲を集めたベストアルバム?冗談はやめてくれよ。ベストはいつだってNEXTだぜ」
貴明は、
中指を立てながら、
怒ったように
そう言った。
「別れた女たちのアドレスを一冊にまとめるような悪趣味に興味はないね」
憲武は、ケンもホロロに
背中を向け、
足早に去って行った。
それが、なぜ、
今なのか?
時代の波打ち際を
歩いて来た彼等が、
その落日の美しさにふと
立ち止まり、過去を
振り返ろうとしたのか?
あるいは、
大衆のニーズが
さざ波となって
彼等の足元に押し寄せて
いるのに気づいたのか?
僕の疑問に2人は
声を揃えて答えた。
「ラスベガスで負けちゃって・・・」
確かに彼等の足跡は
残っていた。
以前から、ファンの間で
「とんねるずのベストアルバムを出して欲しい」
という要望が
強くあったのだが、
2人は決して首を縦に
振らなかった。
「今までのヒット曲を集めたベストアルバム?冗談はやめてくれよ。ベストはいつだってNEXTだぜ」
貴明は、
中指を立てながら、
怒ったように
そう言った。
「別れた女たちのアドレスを一冊にまとめるような悪趣味に興味はないね」
憲武は、ケンもホロロに
背中を向け、
足早に去って行った。
それが、なぜ、
今なのか?
時代の波打ち際を
歩いて来た彼等が、
その落日の美しさにふと
立ち止まり、過去を
振り返ろうとしたのか?
あるいは、
大衆のニーズが
さざ波となって
彼等の足元に押し寄せて
いるのに気づいたのか?
僕の疑問に2人は
声を揃えて答えた。
「ラスベガスで負けちゃって・・・」