「The Biboard Hot 5」

11/05-4

Love Is A Many-Splendored Thing - Four Aces

(慕情 (恋ははかなく) - フォー・エイセス)
・彼らは、ペンシルヴァニア州チェスター出身のグループで、オリジナリ・メンバーはアル・アルバーツ(1922年8月10日生まれ、Lead)、デイヴ・マホニー(Tenor)、ルー・シルヴェストリ(Bass,Drums)、ロザリオ・ヴァカロ(Baritone,Trumpet)の4人である。アルバーツはサウス・フィラデルフィア・ハイ・スクールを卒業後、テンプル大学へ進学しアメリカ海軍に入隊そこで、マホニーと出会った。初めはアルバーツとマホニーの2人で歌っていたが間もなく、ヴァカロとシルヴェストリの2人をメンバーに加えた。彼らはフィラデルフィアで活動し、1951年、アルバーツは自身のレーベル「ヴィクトリア・レコード」を設立し、彼らのデビュー曲の「(It's No) Sin」をリリースしたが販売網が無かった。そこで「デッカ・レコード」と彼らは契約し、販売網が確立し全米チャート4位に上がる100万枚を越える大ヒットとなった。以後映画主題歌等を中心に超ハイ・ペースで、「A Garden in the Rain(1951年全米14位)」、「Tell Me Why(1951年全米2位)」、「Heart and Soul(1952年全米11位)」、「Three Coins in the Fountain(1954年全米1位)」、「Mr. Sandman(1955年全英9位)」等のヒットを飛ばし1955年、日本でもスタンダードの定番となった此の作品がロック時代初の映画のための書き下ろし曲として全米1位を記録した。しかしながら、アルバーツが1956年、ソロになるためにグループから離れ、フレッド・ディオダーニと言うアルバーツと同じ高校の数年後輩のヴォーカルをリードとして据えたものの、ソロになったアルバーツ共々チャートからは姿を消してしまった。結局、ディオダーニもその後グループを離れてしまい、オリジナル・メンバーは居なくなってしまった。1975年、他のオリジナル・メンバーとディオダーニの間でグループ名の使用権を巡り裁判が行われた。結局、オリジナリ・メンバー側が勝訴し「The Original Four Aces, Featuring Al Alberts」としてツアーを行う事となり、1987年まで行われた。一方、ディオダーニは「The Four Aces」として今現在も活動を行っているが、オリジナル・メンバーは一人も含まれてはいない。2001年、ヴォーカル・グループの殿堂入りを果たしている。
此の作品は、サミー・フェインとポール・フランシス・ウェブスターのよって書かれ、同名タイトルの映画「慕情(ウィリアム・ホールデン、ジェニファー・ジョーンズ他)」のテーマで、同年の「アカデミー映画主題歌賞」を受賞した事でも有名である。各社競作となった中で彼らのヴァージョンが最もヒットした。

「The Billboard Hot 5」


・此の年は、アメリカン・ポップス史上にロックンロールが登場した記念すべき年だったが、一方では、それまでのオーソドックスなヴォーカル・シンガーやグループによるヒット曲も引き続いて多くの支持を集めていた。エディ・アーノルドやフォー・エイセス、エームス・ブラザース等がそうだった。また、エンリケ・ホリン楽団の作品も「チャ・チャ・チャ」流行の原動力ともなった。日本ではそれらに加えて各種の歌や演奏による「エデンの東」、「ヴェニスの夏の日~旅情」等のスクリーン・ミュージックがヒット。渾然一体とした中でも、ある意味でヴァラエティーに富んだ良き時代だったと言える。

●掲載曲数は、
10曲です。

●下記の項目は、
曲数) 其の順位になった月/日-其の順位のトータル期間
楽曲名 (原題) - Artist名
(邦題 - アーティスト名) になっています。


●見事、1位に輝いた楽曲です。(2曲)
01) 11/05-4
Love Is A Many-Splendored Thing - Four Aces
(慕情 (恋ははかなく) - フォー・エイセス)


02) 12/03-6
Sixteen Tons - Tennessee Ernie Ford
(16トン - テネシー・アーニー・フォード)


●最高位、2位の楽曲です。(3曲)
01) 11/05-1
The Yellow Rose Of Texas - Mitch Miller
(テキサスの黄色いバラ - ミッチ・ミラー合唱団)


02) 11/12-6
Autumn Leaves - Roger Williams
(枯葉 - ロジャー・ウィリアム)


03) 12/24-1
I Hear You Knocking - Gale Storm
(アイ・ヒア・ユー・ノッキング - ゲイル・ストーム)


●最高位、3位の楽曲です。(1曲)
01) 11/12-6
Moments To Remember - Four Lads
(想いでの時 - フォー・ラッズ)


●最高位、4位の楽曲です。(0曲)
ありません。

●最高位、5位の楽曲です。(3曲)
01) 11/05-2
The Shifting Whispering Sands - Billy Vaughn & His Orchestra
(シフティング・ウィスパリング・サンズ - ビリー・ヴォーン楽団)


02) 11/19-2
Only You (And You Alone) - Platters
(オンリー・ユー - プラターズ)


03) 12/31-3
Love And Marriage - Frank Sinatra
(恋と結婚 - フランク・シナトラ)


●番外編です。
01) 12/10-1 (最高位7位)
He - Al Hibbler
(ヒー - アル・ヒブラー)