さよならだけが人生さ 1
義母は本当にボケてしまったようだ。洗濯機の使い方がわからないからと夫を探して庭をうろついている。夫は地区の美化運動に行き留守。思わず声をかけたら、洗濯機が動かないと。仕方がないので洗濯機を回してあげた。すると、「どうもすいません」と頭を下げた。今までさんざんな目にあったが、あっけなく会話ができた。庭で私に会うと逃げていたのだけれど・・・正直、義母との最後はどうなるのかと考えていた。40年近く心にしまっていた思いがあっけなくさよならだ。まぁ、こんなもんか。さよならだけが人生さ!ね?そうだよね?