「近本開眼」と書いたら・・・
昨夜は「およよ」でした。
「いいわけ」になりますが、
その「きざし」はあったんですワ。
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20得点の試合で
近本が5打席連続出塁のあと。
たしか7回裏の6打席目でした。
それは「外角」を打ち上げ
三塁ファールフライ。
これが今の近本そのもの・・・。
外角を「縦振り」で
「V」の字で叩く近本。
しかもポイントが「後ろ脚」あたり。
今の近本では
「外角直球」は、まず打てません。
昨夜のヤクルトは「外角」を攻めてきた。
そりゃあ「遠い球」を
ワンポイントで叩くなんて至難の業。
外角を「後ろ脚」付近で叩くのは
最新の打撃理論なんですが。
その両極に
「山川打法」があります。
「外角も前」で叩く、引っ張り打法。
阪神では「梅野」が採用して荒稼ぎ。
いわゆる「ドアスイング」ですね。
ドアスイングってのは
住宅見取り図の「ドア」。
ボールを捕らえる「前も、後も」。
「ドアのような弧」を描くのがドアスイング。
近本の苦手だけを克服するには
トップのグリップを低くする。
でも。
それすると他がダメになる。
ならば「前で叩く」か・・・ですね。
たしかに西武「山川」のように。
投球軌道のうしろの正面に
バットを入れて・・・
そして両腕を伸ばし切ったトコで打てば
打球は飛びます。
これもワンポイント打撃ですが
「そこで打てるタイミング」の計り方が
また必要になってきます。
(子供の頃に戻る打ち方です)
近本は「考える人」ですから
きっといつかは克服するでしょう。
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ひるがえって。
「考えない人」といえば、大山です。
スラッガーは、あれこれ考えません。
調子が良いときは
色々な球であっても苦もなく
「同じように」自分の形で打ちます。
「考える人」は
マシンの「単調な球」であっても
実験してしまい、
自分の形がなかなか完成しません。