甲子園は・・・遠きにありて思ふもの

 

自宅からわずかな距離だけど(笑)。

季節外れになると、遠く愛おしくなる甲子園。

 

「春はセンバツから」とはよく言ったもの。

 

春を待ち焦がれるファンの気持ちがよく出ている。

 

子供の頃。

「春休みの朝」に三塁側アルプス席に座った。

当時のアルプス席券は250円でした。

 

まだまだ寒さ厳しい3月下旬の朝。

震えながら、第一試合を見ていた。

 

すると三塁側の後方から、朝日が射し出した。

背中が「じんわりぬくもり」を覚える。

思わず、後ろの痩せたおじいさんがつぶやいた。

「ありがたいこっちゃ」

 

まさに春のセンバツ。陽は舞いおどる甲子園・・・。

あの「ありがたいこっちゃ」は忘れられない。

 

春は、負けたら終わりの夏じゃない。

春は、負けても明日があり希望がある。

 

その切迫感と悲壮感のない春の野球。

「じんわりぬくもりある陽射し」に似た野球。

 

春の訪れ。春の足音を・・・

急に告げる「本気の野球」とブラスの音色。

 

とうとう始まったかと思えば、束の間の球宴。

みんな忙しい季節に

始まればスグに終わってゆくセンバツ。

 

ボクは夏の選手権よりも、

春のセンバツのほうが好きかもしれない。

 

大会歌「今ありて」をカラオケしてきました。