ある日いつもいるお父さんの姿が見えなくなった
ベットやトイレの中、部屋の隅々まで何日も何回も探したけど、どこにもいなかった
ご飯の時も寝る時も姿が見えなくて僕は寂しくて
ちょっと元気がなくなっちゃった
でもね、ある日チックンの時にお母さんが僕に話してくれたんだ
「ぼくちゃんね お父さんはちょっと具合が悪くて病院に行ってるのよ」と教えてくれた
…寂しかったなぁ
僕の体調もこの家で暮らすようになってから一時は元気になったけどだんだんと辛くなってきたんだ
ご飯も以前みたく食べれなくなってきたし昼間に動くのもおっくうで寝てばかりになった
でもお母さんは少しでも食べれるようにいろいろと用意をしてくれたけど…
お父さんが帰ってきた時に元気になっていたかったけど、お母さんご飯をぜんぶ食べれなくてごめんなさい
そして1日に何度も「ぼくちゃん」って声をかけてくれてありがとう
数日してお父さんが帰って来たのは嬉しかった
お父さんは入院中いつも僕の事を考えていたんだって、お父さんありがとう嬉しかったよ
だけど自分では “もうそんなに長く一緒に居られないんじゃないか” と思っていたんだ
お母さんとお父さんで何年も毎日欠かさず補液をしてくれたのに…
それなのにごめんね
いつも優しかったお母さんやいつも僕の事を気にかけてくれたお父さんとお別れするのが悲しくて
1日でも1時間でも1分でも1秒でも長く一緒に居たかったから僕は一生懸命にがんばったんだ
さちやクルトともっと遊びたい
また、みんなで窓からお外を眺めたい
大好きな焼きカツオをいっぱい食べたい
お母さんやお父さんのお布団でいつものようにゆっくりと眠りたい
そして朝起きるとお母さんとお父さんがいつものように「ぼくちゃん おはよう!」って言ってほしい
でも
ごめんね
もう眠くなってきちゃったよ
こんど目が覚めたらまたいっぱい遊んでね
こんどは…
こんどこそは…
2024年8月22日 午前10時08分 ぼくちゃん永眠
補液をさせてくれた回数 1851回
エピローグへ続く


