維新府政の10年間とは一体なんであったのか考えてみると、単なる虚構に過ぎなかったと思うのであります。
例えば大阪はこの10年で大きな建物が建ち見違えるようになったという人もいますが、そんなものは全国の都市部ではよく見られる光景です。
自慢にも何にもならない。
都合が悪くなると10年前の太田府政を引き合いに出し自己正当化を図る。
ではなぜ維新は選挙に強いのか?
それは間違いなく大阪が異質な街だからです。
大阪にはお笑い100万票が存在し、横山ノック氏を知事に押し上げ西川きよし氏は参議院選で断トツのトップ当選を果たしたほどお笑い界が政界を牛耳っている街です。
TVを付けて見てください。
大御所と言われる女性芸人が「吉村さん素敵!」と騒ぎ、吉本芸人の殆どは吉村贔屓で中には「吉村は大阪の吉村どころか日本の吉村だ」と叫ぶ吉本芸人もいるほどです。
そして影響力のある評論家の中にも維新系が多く少し批判をすると逆襲されるのでそれを恐れて皆静かになる。
これでは大阪で維新が強いのは当然のことなのです。
ところが下駄を履かせてもらっている維新でも大阪の首長選でさえ勝って負けてを繰り返しています。
吉村洋文知事の出身地である河内長野市でさえ維新系候補が大敗し、茨木市長選、四条畷市長選なども敗れ去っています。
あれだけメディアが維新を煽ててもなかなか勝てないところに維新の限界を垣間見ることができます。
関東でも維新系の評論家や吉本芸人が頑張って維新を応援していますが、維新の支持率は平均して2%。
維新の応援を受けた池田市長のサウナ問題もあります。
最近では大阪の維新支持者の中で兵庫の維新を偽維新と騒ぐ人たちも出てきています。
私は呆れてしまいました。
維新は身を切る改革と叫んでいますが、政党交付金や文書交通費などを受け取っています。
維新のどの辺りが身を切る改革なのかまったくわかりません。
それは「自己満足型維新支持者」と言えます。
自分たちが真の維新支持者だ、大阪が一番だ、兵庫は維新なのか?大阪の維新が一番なのだという自己陶酔。
「東京に追いつき追い越せ」とある維新議員が言っていましたが、大阪人のコンプレックスと虚栄心をうまく掴んでいるので維新が強いだけなのです。
「吉村洋文は大阪の吉村洋文ではなく日本の吉村洋文だ」という発言が全てを物語っています。
しかし維新は明らかに衰退傾向にあります。
支持者も小さくまとまっておりこのままでは衆議院選で大敗を喫することになるでしょう。
しかし維新の新自由主義的な考えは簡単に消えるものではありません。
我々は新自由主義に対しては常に用心をし維新が大きくならないように監視をししっかりと選挙に行くことが大切であると考えます。
最後までお読み下さりありがとうございました。