無事、私の怒涛の訴えが通り

母は整腸剤を飲み続けることになった。

けれど薬が届かないのか

数日間飲めない空白期間があった。


先日の面会は

ちょうどその空白期間中のこと。



その日は久しぶりにみる

不安の谷底にいる母だった悲しい



1時間半程度部屋にいたけど

母の言葉は以下の繰り返し。

「怖い。」

「怖くてどうしたらいいかわからない。」

「もうやめて!」

(私は母のところに行くと

必ず部屋の軽い掃除と整理をする。

それに対しての言葉)


表情はずっと眉間に皺を寄せたまま悲しい


ああ、一緒に母の家にいた頃は

毎日この時間があったよなーと

思い出す。


怖い理由は私にはわからない。

けれど混乱してるには間違いなく

その混乱が恐怖を生んでる

可能性があるのでは?と

勝手に考えている。


久しぶりだったけど

私もあの頃の感覚が戻り

ひたすら

大丈夫だよ〜

何も怖いことなんかないよ〜

私がここにいるんだから

なーんにも怖くないでしょ?

と言い続け

母を横にし

ピエロ的に楽しそうに

親族についての報告に

過去の話を織り交ぜて話した。


母はお腹を押さえながら

険しい顔をしていたのだけど

過去の話なら覚えているからか

気持ちが安定してくるようで

少しずつ眉間の皺が取れていき

私がふざけるので

その内、少し笑顔を見せるようになった。


そして自ら

おばあちゃん「そろそろ下に行こうか。」

と言い出した。


確かに夕飯の時間が近かったので

タイミングは良かった。

でも下に行ったら私が帰ることは

その瞬間はまた忘れていたと思う。


食堂付近で

スタッフの方が迎えに来てくれて

母の手を取りながら

「〇〇さん、じゃ行きましょう!」

と言った瞬間に

おばあちゃん「帰っちゃうんじゃない?あなたと私?」

と私に言った悲しい悲しい悲しい

あなたと私?は

あなたと私は離れ離れになる

っていうことが言いたかったんだと思う。


「またすぐ来るよキラキラ

と努めて明るく言い

スタッフさんに母をお願いした。




整腸剤の空白期間との関連は

全くわからない。


だけど、久しぶりの

谷底にいる母を見て

やっぱり担当医師を

どうにか変えてもらおうと思った。


何故なら

母をちゃんと診てくれていると

全く思えないから。


調子が良かったのに

整腸剤を止めたことも

一度出した抗うつ薬的なものを

替えることもしないところも

母を1人の患者として

診てくれている気がしない。



その日は最後に

嬉しいこともあった。

廊下であった入居者の方に

軽くご挨拶すると

母が「娘なの飛び出すハート

嬉しそうに紹介してくれた。

(いつも私を紹介するときは嬉しそうニコニコ

するとその方が

「あらぁ〜、そうなのね。

お母さま人気者なのよね。」

と笑顔で言うではありませんかひらめき


母が周りの人達に

疎ましく思われることなく

入居者の方にもスタッフの方にも

人気と言われるのは

母の人徳だなと感謝の気持ちになる。


でもやっぱり母としては

よそ行きの顔をしてる可能性もあり

その疲れを甘えられる私に

ぶつけている可能性もあるよね。


もっとまめに

面会に行ってあげたい

気持ちもあるけど

叔母が言う通り

里心がつくのが怖いし

何かあった時以外は

今のペースでいいのかなとも思う。


本当は私が行けない時に

面会に行ってくれる人が

他にいると良いのだけれどえー