夕方また泣きそうな声で母から電話。
「もちこちゃん、私失敗しちゃったの。だから私もうだめかもしれない。」と。

 

話を要約すると、別の入居者の方と少し揉めたようで、その相手の方が事務所に駆け込んで、その人は代議士の娘なので(これは完全に妄想だと思われる)、誰も自分の味方にはなってくれず自分はこの仕事を辞めさせられる、という内容だった。

 

母をホームに入れる際、母が一人にならないように寂しくないように、また仕事がしたいと言っていた母にちょうど良いかと思い、ホーム長さんとケアマネさんと相談して、ホーム内の雑用を少し手伝って欲しいという話をしたことで、実際は何もしていないニヤニヤのに母はホームに入居しているのは仕事をしているからだと思い込んでいるよう。

 

そして、なぜかわからないけれど何かの度にクビになるという不安を抱く笑い泣き

 

私は「ええと、そしたら私は何をしてあげられるのかな?」と母に聞いた。
母は「ホーム長さんに失敗しちゃったけど反省していると伝えて欲しいの。」と。

 

私は母に「またすぐ電話するけど、ホーム長さんと話をするから一回切るね。」と伝え、すぐにホームに電話した。

 

ちょうどホーム長さんが電話に出てくださったので、その話をすると近くにいたケアマネさんやスタッフの方に確認し「今日、他の入居者の方と揉めたというのはなさそうですが、お話ししてみますね。」と言ってくださった。
そのままケアマネさんに代わり、ケアマネさんの推測話を聞いた。今日の話ではないとのことだったのだけれど、食事のテーブルが一緒で部屋のフロアも同じ入居者の方の一人に帰宅願望があって、よくその方が帰るというと他の数人でここに住んでるのだから帰らないのよ、と言い合いになるらしい。入居者の方で帰宅願望がある方がいると他の入居者の方も影響されることがあるから、それではないだろうか?と。そして、その方はいつも通り「私、帰るので。」と事務所に今日も言いに来たそう…。

 

色々な症状の方がいらっしゃるし、お互い様なのでどうしようもないけれど、やっぱり不安が不安を呼び起こすというか、伝染してしまうのかもしれないね…滝汗

 

私がケアマネさんと話している間にホーム長さんが母のところへ行って話をして下さったようで、電話を切った後、すぐに母から電話がかかってきた。

かなり落ち着いた声になっていて、こちらも一安心。
「ホーム長さんが来てくれたの。色々話して帰っていったわ。あなたにはいつも世話をかけて申し訳ないわね。本当にあなたはうちの宝物だわ。」と。

 

一緒に過ごしていると何がきっかけで不安になるのか、ねじれた認知のもとは何だったかがなんとなくわかるんだけど、離れて過ごしていると原因が全く不明になってしまうので、その場しのぎになってしまう。そのためにまた繰り返すだろうと予想できるのだけれど、仕方ないよね。

 

ホーム長さんの素早い対応や、ケアマネさんのお気遣いには本当に助けられているなあと思う。どうしても母が素直になれる相手は身内の私だけで、ホームのスタッフの前では取り繕うようなので先に気付いてもらうというのは難しいのだけれど、私が連絡をすれば即対応してくださり、更に一度起こったことに関してはその後は気を配ってくださるので、それだけでもこちらは気持ちが楽になります。

 

 

気がかりなのは、母がその揉めた相手の方のことを「変なおばあさん」と言っていたこと!その表現こそ、私相手に話してる時だけにして欲しいなと願うばかりです笑い泣き