今日は仕事中に母から何度も電話があり
出られるタイミングで出た。

 

神妙な声で
「ちょっと長くなるかもしれないのだけれど
財産のことで、もちこちゃんが
すごくかばってくれてるのは
わかってるのだけれど・・・。」
と話し出したので
また実印や通帳のことを言われるかと思い
ちゃんと答えようと廊下に出て
話を聞く覚悟を決めた。

 

「私とあなたのお父さんのことなんだけど・・・」
滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗
私とあなたのお父さん???
前振りから深刻な話かと思ったじゃん笑い泣き
私はズコーッ!となりつつ
「私のお父さんは〇ふみだよ。
〇沢(母の旧姓)のことは
私が生まれる前のことだからわからないよ。
知りたかったら○○子叔母さんに電話してくれる?」

 

職場で仕事中だったこともあり
久しぶりに冷たい対応をしてしまった。
近くにいる職員さんに頼んで
携帯電話の中の電話帳から
探してもらうように言うと
突然ブツッと切れた・・・チーン

 

仕事帰りに叔母に電話をして
電話があったか確認してみた。
母から電話があり
叔母の全ての答えに新鮮に驚いていたそう。

 

例えば、祖父は私が生まれる前に亡くなっている。
それなのに
「お父さんはどうしているの?」
と聞いてきたとか・・・。
「50年以上前に亡くなってわよ。」
「え!?亡くなったの?そうなの・・・。
お兄ちゃんは○○区にまだいるの?」
「お兄ちゃんも何十年も前に引っ越してるよ。」
などなど・・・。

 

「そんなにいっぺんに言われても
私困るわ。」
と答えた母に、叔母は
「すべていっぺんに起こったわけではなくて
○ちゃん(母)に聞かれたから
いっぺんに答えてるだけだよ。
その都度○ちゃんは経験してきたことだけど
お互い歳取ったんだから忘れちゃうこともあるわよね。」
と叔母は答えてくれたそう。

 

そして続けて
「私も70歳だし。」
「え!?○○子ちゃんもう70歳なの???」
「○ちゃんは78歳だからね。」
「え!?私78歳なの???」
叔母から話を聞いていると
ほとんどコントのようで笑えるニヤニヤ

 

 

ここ3週間くらいかな?
母は私の名前を呼ぶとき
絶対に間違えずに
もちこちゃんと呼んでくれる。
先週銀行に行った時は
自分の電話番号や住所を記憶していて
1人で書くことが出来た。

 

それなのに50年以上前の
祖父の逝去のことは忘れてしまっている・・・。

 

一般的には、昔の記憶は強く残っていて
最近の記憶が危うくなっていくとよく聞くよね。
でも、母みたいなパターンもあるのかな?
本当に人それぞれだよなあ。


とりあえず、母が考え込む時間を
少なくしてあげたいなあ、と思う夜更けです・・・。