先日またわがままを言って
母を連れ出した。
(コロナ禍のため、ホームから外出が制限されている)

 

母名義で銀行の貸金庫を借りていて
その中に探している書類がないか
確認したかったのと
貸金庫自体を解約したかったこと
そして母に外の空気を吸わせたかったことが
連れ出した理由。


電車に乗ることが許されていないので
行きだけ車を用意してもらい
帰りはタクシーで帰ってきた。

 

銀行では結構な時間
滞在することになり
その後、こっそりお茶することにした。

 

金庫の中に肝心なものは
残念ながら入っておらず
また家を大探ししなければならないけど
貸金庫自体も結構な金額なので
解約出来て良かったと思う。

 

その銀行は
昔実家があったところの近くなので
昔の記憶は鮮明に覚えている母が
カフェに入った後に
すぐそこの100均に行ってくると言い
ここ半年は一人で出かけることも不可能だった母が
1人で買いに出た。

 

戻ってこれるかどきどきした
娘の心配をよそに
いくつか買い物をしてすんなり戻ってきた母。

 

その後、タクシーで途中まで戻り
ロックがかかってしまった
口座のロックを外してもらうべく
郵便局にもより
終わってからホームへ戻った。

 

最初から○○市の銀行に行くよ
と言っていたのに
途中何度も、ここ○○市だわ!と
新鮮に驚いたり
相変わらず私を妹だと思っているので
叔父がどうしているか聞いてきたりしていたのだけれど
銀行でも郵便局でも自分の携帯番号を
間違わずに書けたり
住所の番地もしっかり書けていた。

 

そしてホームにたどり着いた際は
別れるのがさみしいと言っていたのだけれど
中に入って手を洗う洗面台のところに
ちょうど窓が付いているので
母が手を洗っているのを
こっそり外から見ていたら
母が気付き、ジェスチャーで
待ってないで行きなさい、と
手を振ってくれた。

 

いろんな新しいことが
覚えていられないし
明け方4時台に電話がかかってきたりするし
何度言っても通帳や印鑑を私が持っていることに驚くし
(毎回ちょっと不愉快そうにあなたが持ってるとは、と言われる)
私を妹だと思って、叔父や叔母や
母の実家跡のことを聞かれるけど
母はやはり母親なんだな。

 

娘を思いやってくれる母が垣間見えると
申し訳ない気持ちでいっぱいになるけど
これからも出来るだけ親孝行をしていくしかないよね。

 

年内で母の家の片付けが終われば
少し余裕が出来るはずなので
もっと母に楽しいことをさせたいな~。
そのためにはコロナが落ち着いてくれないとだけれど。