イグサの学校のブログ
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八代から東北まで届け!『想い』

3月11日におきました【東北地方沖大震災】につきまして。

たくさんの方が避難所生活を余儀なくされております。
御家族、友人等の安否が今だ確認できない方々もいらっしゃいます。

少しだけブログを休ませて頂きます。

『イグサの学校』活動計画も変更させていただきます。
必ず再告知致します。

産地でも上敷きの茣蓙を用意して・・・少しでも非難生活のストレスと不安を軽減できればと思います。
私達にできる事は限られております。
ただただ、遠く九州から東北まで『想い』が届いてくれればと思います。

頑張れ!ニッポン!

『イグサの学校』
大久保文之・山本英義・小林昌修・田島功一郎・岩本教宏・西田常雄

一緒に畳業界ではじけませんか?

一緒に畳業界でハジけるぜ!

という熱い気持ちを持った方々募集します。

例えば!

●この業界でやり残した事がある年配の畳屋さん。

●この業界でやってみたい事がある若手の畳屋さん。

●国産イグサについてもっと知りたい人。

●イグサ農家と激論を交わしたい人。

●畳業界とこんな事やってみたい!こういう畳(仕組み)があったらいんじゃない。
 という異業種の方々。

*面白い企画や提案もお待ちしてます。
 もちろん畳屋さんじゃなくてもかまいません。

【今の自分に】【今の畳業界に】何がしかの不安を感じてる方々ご連絡下さい。


□スケジュール

○3月末サイトOPEN!4月~5月末まで試験期間。

○4月上旬『タタミの学校(仮)』メンバー募集〆切。

○4月下旬~5月上旬予定八代にてイグサ体験&ディスカッションの開催。
 4月上旬募集。(イグサに興味のある一般の方の参加も可能です。)

○6月中旬『イグサの学校web store』開校。

畳業界は何より<これから>の業界です。
たくさんの刺激がぶつかり合って高いレベルでの競争が必要です。
その礎を築くため、業界全体にツナガリが必要です。

少しでも興味のある方ご連絡下さい。


お待ちしてます。

『イグサの学校』主宰大久保文之 生産者一同

okubo@tataminet.com 宛

畳表織ってます。

畳表を打ち込んでるところです。
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近くで見るとこんな感じです。
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イグサを左右から一本ずつ打ち込みます。機織の要領ですね。
一般的には、イグサ量の多い(重量の重い)畳表が品質の高いものと言われています。
経糸に麻の糸を使っているものがいいです。
草が強かったり、打ち込み量が多いと綿糸一本織りでは耐えきれんのです。

イグサは『安心』『安全』。芯がしっかりしていて、背の高い草がいいです。
畳表は『強くて』『美しい』目が積んでいて、色が揃っていれば完璧です。

八代では農家が一貫して、イグサの生産から畳表の製作まで努めます。
まさに私達は農家であると同時にイグサ職人です。

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畳を変える際には、畳屋さんとたくさんお話をして下さい。

畳屋さんもイグサ農家とたくさん話をしましょう。

イイ畳表のポイントは~
①目が詰っているもの。重量があり、打ち込み数が多いもの。
②黒ずんだイグサや枯れがなく、色揃いがいいもの。
③草の丈が長くて、芯がしっかりしてるもの。

そして、最後はやっぱり生産者や畳屋さんの思いやいっぱいつまっているもの。

これに限ります。


西田

激論しようぜ!!

前回の田島くんのブログ!

正解はA→中国産 B→国産です。
画像にしちゃうと難しいですね。
でも、畳に仕上がってしまうともっと難しいんじゃないかな。

Aの中国産は、青く染色しています。もちろん選別も疎かでしょう。
草としての品質。打ち込みの仕上がり。打ち込み量(畳1枚にイグサをもちいる数)
どれをとってもBにはかないません。

でも・・・残念ですが、隣において比べてはじめてわかる様な気がします。
Aでも敷き込んだらそれなりに見えます。

畳の低価格化は進む一方です。

しかし・・・よく考えれば、比べれば一目瞭然という事!
お客様との対話が足りないんです。

主宰の大久保さんと会って最初の頃にはいつも激論でした。
「畳屋さんは、イグサ農業を!産地の状況をわかっていない!」

そう言って、いつも大久保さんに吹っかけてました。

「畳屋さんも確かに悪いかもしれない。畳表がどんなものか?ましてや説明するなんてのは手の内をさらす様なものだと思っているところもある。」大久保さんは言います。

続けて「でも、それは畳屋さんだけが悪いんじゃない。価格でしか提案できなくなってしまった内弁慶な業界も悪い。こんな流通や情報の発信の仕方では、畳屋さんが売りたいもの。お客様の要求が産地に伝わっていかない。逆に産地がいくら発信をしても、今の流通構造ではお客様には届かない。」
と言ってました。

そこに妙に納得し、じゃあどうすんだい?

「だから僕達で革新的な事できる農業グループつくろうよ。」

「業界の軋轢や当たり前なんてクソくらえ!畳業界に全く新しいものつくろうよ!」


こんな感じで始まった『イグサの学校』は常に新しい事に挑戦しなくては駄目です。
でなければ集まってる意味がない。
業界内からの反対はいついでも受けます。

そんな事よりイグサの未来が大切です。

ここまで来てやり方変えないのはどうでしょうか?

一緒に頑張ってくれる、勢いのある畳屋さん集まってください。
八代でまってます。

激論を交わしましょう。
必ず生まれてくるものはあります。

それが、業界の本当の価値なのではないかな?
と僕は素直に思います。



山本英義


メール&メッセージ待ってます。

すみわけはきっちりと。by中国産&国産

イグサの生産・・・国内シェアは10数%しかありません。

流通している殆んどの畳表が中国でつくられたものです。
国内の産地は枯渇状態です。仕入れが安く、量を確保できる中国産は薄利多売には必要な素材です。

今、そのバランスが崩れつつあるのです。

しかし、これは紛れもない現実・・・

嘆いていても仕方ありませんし、中国産のシェアが伸びている事を悲観しても仕方ありません。

それならば、もっと前向きに国産の畳表の”良さ”を業界内で共有しましょう。
お客様に選んでいただけるイグサを目指しましょう。



単価が下落しているのは、何も建築業界に限った事ではありません。世の中全体の傾向です。
そんな中、苦しみながらも企業は活路を模索しています。
僕等の業界も負けてはいられませんね。今がそのときです。

しかし、国産イグサと中国産イグサの違いがあまり明確でなく、わかりにくいのも確かです。
見慣れている我々は気付いても、初めて見た方では見分ける事は難しいです。
でも、本当に良いものは使ってこそわかるもの。
シンプルに、わかりやすく表現する必要があります。

*国産と中国産には生産過程や染土の問題・選別方法等たくさんの違いがありますが、畳屋さんの
「これは国産の畳表です。こちらは中国のものです。」と説明を信じるしかありません。
産地では差別化に尽力していますが、畳として製品化した時に見分けがつきにくい状態になります。
産地→市場→問屋→畳屋→お客様という流通にも問題があります。正しい情報と付加価値が共有しにくいのです。



最近のチラシ等では、中国産とあまり変わらないお値段で国産の畳が購入できます。
本当に国産?国産の品質を保っているの?と疑問はありますが、事実なのでしょう。

とにかく信じるしかありません。

僕達は、中国産に対して悲観的なイメージはあまりなくむしろあってしかるものだと思っています。

畳工事にあまりお金をかけたくない。新しくなればOKという方々や業者はたくさんいます。
安価で量産する事は、我々農家にははっきり言って無理です。
固執するのは良くないですが、少量ながら品質の高いものを提供するのが国産畳表のブランドだと思っています。

和室の減少により、1部屋しかない和室くらいはこだわりたい!という方々もたくさん
いらっしゃいます。

様は【すみわけ】です。

国産イグサは、クォリティの良いものだ!!という絶対的な自信が必要です。
「安価な国産ならば中国産を選んでも変わりはないのだ。」と伝える努力をしなくてはなりません。

適材適所が成り立っていれば需要と供給のバランスはそうは崩れません。
国産を中国産よりも安く売るような広告方法では価値が混在してしまい、一過性の需要で終わって
しまいます。個人の生産者では流通に負担がかかり、長期的な供給はむりでしょう。

国産と中国産の違いを理解し、お客様にもしっかりと伝える必要があります。
そこに国産である価値、中国産を必要とする価値が成立するのです。
きっちりとした選択肢を持たせ、顧客満足の充実を目指します。

【単価&価値&素材】のバランス。

これが大事です。
畳業界には、すべてが必要なマテリアルです。

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さて問題です。AとBどちらが中国産でどちらが国産でしょう?


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僕達はA&Bをお客様にシンプルに説明し、わかりやすく見分けできる様努力しなくてはなりません。

*画像では特にわかりにくいかと思います。


『イグサの学校』はイグサ生産者のグループです。

僕達にしか生み出せない価値を大切にしています。
次回は我々のイグサの”違い”をもっとお伝えします

興味がある人は見てみて下さい。


田島功一郎