みなさんは、それぞれ「価値観」を持っていると思います。

それは、生まれ育った環境、学校でいろんな人と接して吸収してきたこと、喜びや挫折を通じて身に沁み込んだこと、その総体です。

一方、カイシャも「価値観」を持っています。

カイシャが生まれ、発展していく中で醸成された考え方や大切にするものの総体です。

入社試験は、みなさん個々の「価値観」とカイシャの持っている「価値観」が合っているかどうかを計る機会です。

 

入社試験は、学校の入学試験とは違います。

正解を求めるものではありませんし、偏差値の高い人が、大手企業に入社するとは限りません(また、仮に入社したとしても、そこで活躍するとは限りません)。

ともすると入社試験は「カイシャが選ぶ側、みなさんは選ばれる側」ととらえがちになるかもしれませんが、それは違います。選ぶ主体は、みなさんです。

ですから、入社試験の際には、決して「会社に合わせる」ことをしてはなりません。

 

カイシャの方は、「価値観」の相違で、早期に退職する人は見込んだうえで、採用しています。概ね15%くらいです。

繰り返しますが、就職試験にあたっては、カイシャの持つ「価値観」が自分と合うかどうか、から出発しましょう。

カイシャが持つ「価値観」は、ホームページ等に掲載されているそのカイシャのビジョンやミッション、口コミサイト、あるいは、実際にそのカイシャで接した社員の雰囲気や発言から感じることができます。

自己分析は、自分の弱みを知るためではなく、大切にしている「価値観」を明確にするために行いましょう。

「価値観」が合わないカイシャに入社した場合、それがどんなに大手企業であろうと、2~3年もすれば、「そこは自分のいる場所じゃない」と思うようになります。

例えば、本当に動物の命を救いたくて獣医学部に入った人は、人の命を救うためとはいえ、動物実験を行う会社に入ってはいけません。

「価値観」が合う会社であれば、どんなに小さな会社であっても、生き甲斐・やり甲斐を感じることになるでしょう。

 

体調にはぜひ気を付けて、就職試験に向かい合っていってくださいね。