『泣ける場所や時間は取れていますか?』

とカウンセラーさんから聞かれました。

涙が止まらなくなることがありますが、じっくり泣いている時間は取れていないなぁ〜と思いました。

仕事は一応フルタイムでしており、子供もまだ4歳なので、毎日がバタバタと過ぎさって行きます。

つわりの辛さがだんだんと薄れてくると、日常は何事もなかったかのように過ぎ去っていきます。


カウンセラーさんより

『妊娠中の身体はとても繊細でホルモンの影響などで、通常の状態より疲れやすかったり眠気が強くなったり、色々身体の変化があると思います。周りからは分かりにくい事がありますが、決して無理をしないよう、これからのあなたの身体の事や、これからのお子さんの事も含め、今は無理をしないように身体をいたわってあげてください。』


『そして、泣く事を躊躇しないでくださいね。いっぱい悲しんであげてください。』


と声をかけてもらいました。


子供のため、家族のため、お腹の中の赤ちゃんのため…自分以外のことを考えながら過ごすことが多い中、自分の事を考えるように声をかけて貰えた事が新鮮で、嬉しかったです。


以上が今回のカウンセリングの概要です。

覚え書きのため、ブログに残します。

私は、今回カウンセリングを受けることができて、本当に良かったなぁ…と思いました。

一人で抱えるより誰かに聴いてもらう事が良かったと思うし、家族ではない第三者の方に聴いてもらうということ、そして自分だけのための時間が取れた、というのが、良かったのではないかと感じました。

カウンセラーの方と雑談から入り、本題を話そうとすると、突然涙が溢れてきてしまいました…。

話す前から泣いてしまうとは…自分でも驚きながらも、少しずつ話し始めました。


妊娠したこと、流産が確定となってしまったこと、体調不良だったこと、悲しいとかそういう気持ちでは表せない、自分でもよくわからない感情でいることなどを話しました。

私の話をゆっくり静かに聴いてくださり、少し落ち着くと、こんな風に声をかけてくれました。


『妊娠が分かり、最初は戸惑いがあったようですが、娘さんとご主人と、そして新しく産まれてくるお子さんと4人の、新しい未来をきっと描いていた事と思います。』

『それは、とても素晴らしく輝かしい、幸せな未来で、それはこれから実際に訪れるはずだったものでした。』

『その未来を、突然失ってしまった。それは、とても大きな喪失だと思います。』

『とても辛かったですね。大切な話をしてくれて、ありがとうございます。』


この言葉を聞いて、私が失ってしまったものが理解でき、すっと胸に染みてきました。


赤ちゃんを失ってしまったと嘆くほど、赤ちゃんを認識するにはあまりにも早すぎる時期で、でも確かに存在しているのに、自分以外の人には同じように認識してもらえない存在であり、私は孤独を感じていたんだと思います。


カウンセラーの方が仰っていた『幸せな未来』を失ってしまったのだと理解すると、純粋に悲しむ事ができ、改めて、泣く事が出来ました。



今回の流産について、ある程度、意識の中では仕方のない事と受け入れており、

年齢的なこと、流産の原因(染色体異常など)について、防ぐことが出来るものではない事などなど、様々な角度から納得をしているつもりです。

また妊活中という訳でもなかったので、思いがけず授かったという事もありましたし、

旦那さん以外の人にもまだ伝えていなかったので、自分の中で処理できる段階という事もあります。

 

でも、流産が確定してから、ふとした瞬間に涙が溢れてきます。

そして、寄り添ってくれているはずの旦那さんとの心の距離を感じてしまう事があります。

それは、私自身の喪失感と、旦那さんの流産に対する思いは、かなり温度差があるのではないか、と感じる瞬間があります。

それは男性と女性の違いだったり、致し方ない部分であると頭では理解できるのですが、イライラしたり、モヤモヤしたりしてしまいます。

こんな気持ちを長く続ける事の不安があり、職場の福利厚生であるカウンセリングを受ける事にしました。

第三者に話を聞いてもらい、気持ちが少しでもすっきりできたら…と思い、予約を入れ、すぐに対応してもらえたので、カウンセリングを受けることができました。


内容については、次のブログに書きたいと思います。