岩村在籍時に、タンパベイレイズが躍進したのは記憶に新しいところです。

当時は岩村の活躍も目覚しかったのですが、2番バッターのB.J.アップトンというルーキーがそれ以上に素晴らしかったです。

メジャーのドラフト全体2位(アメリカは完全ウェーバー制なので、レイズのような弱小チームから自動的に有望な選手を獲得できる)だけあって、走攻守揃った理想的な選手。

細身の右打者で、イチ、ニのサン!で思いっきり振り抜くスタイルが、巨人の坂本にそっくりです。

そんなにいいバッターなら、クリーンアップに入れたらいいのでは?と思うかもしれませんが、2番に置いていた意図が、いままでの野球の概念とは違っていたようです。

2番というと、日本では送りバントや右方向への打球などの犠牲的な色が強いですが、B.J.アップトンの場合は、1番が出塁したら、その走者を自分が打って本塁に帰すこともできるし、さらに自分が出塁してチャンスをクリーンアップにつなげることもできる、というものでした。

B.J.アップトンの2番バッター起用に、野球の新しいかたちを見たように思えました。

※ちなみに、弟も5ツールプレイヤーと言われ、将来を嘱望されている選手のようです。