学生時代、キャバで働いている友人から電話がかかってきた。

「六本木にいるからいますぐ来て!」

とのこと。

ヒマだったので理由も聞かずに行ってみると、

「しつこい客がいて、なかなかあきらめてくれないから、彼氏ってことにして、彼と会ってくれる?」

とのこと。

面白そうなので警戒もせずに行ってみると、

「君が〇〇ちゃんの彼氏か?」

と中年男性と、六本木の路地一本入った静かな喫茶店で面会した。

言葉数が至極少なく、何を聞いてもワンフレーズでしか返してこないので、機嫌が悪いのは明らかだった。

ノドがカラッカラになるほど緊張したが、小一時間ほどで開放された。

「あの人日〇ホテルの社長よ(当時の)。就活用に名刺でももらっとけば良かったね。」

オイオイ、いきなりなんて人に会わせるんだよ、と思ったが、貴重な体験ができてよかった。

いまニュースでJ〇Lの再建がどうとかやってたので思い出した話だ。

この女の子はいま何をやってるのだろう?

ヤ〇ザの彼氏と別れたってところで、それから連絡は取ってはいない。

(俺もその893の人に会ったことあるけど、ドン・フライそっくりでムチャ怖かった・・・)