ここは魔国、我は魔王。
雷雲が轟き、人々は我らに怯える…。
そう、そして今から我による暴力が振るわれるのである。

「ふははは。いけー!ピロリども。
我らの怖さを愚かな人間どもに知らしめてやるのだ!!」
「ピロー!」←気分はアンパン◯ンに登場するカビるん◯ん

「うわー!ピロリがきたぞー!!
うがっ!…い、いてててて。
は、腹が…上腹部がいてぇよぉ~」

「きゃー!
うぷっ…う、吐き気が…げろげろげろー」

「うわ!?吐いたぞー!おうふっ…む、胸焼けが……ッ」


人々はどんどん胃潰瘍や十二指腸潰瘍になっていく。
これぞ、ピロリ・ヘリコバクターの力!!

「ふははは!いいぞ、いいぞ!!」

「ぎゃーっ!合併しちまった!!出血だー!
「うぎーっ!こっちは穿孔だー!!」
「うぉぉぉっ!ウチは幽門狭窄や!!」


人間どもは苦しむ。
よいのぉ、よいのぉ。
叫べ!うたえ!慄け!
地に這い蹲り、懺悔の歌を捧げよ!!

「ふっ…はっはっはっ!いけいけー!
胃・十二指腸潰瘍をどんどん発症させろー!
本来は女より男のが発症しやすいが…
胃潰瘍は50歳台、十二指腸潰瘍は40歳台だが
そんなのは知らん。
やっちまえ~!!」

「うっ…勘だが、小彎がやられた…ッ」
「私は胃角部ー」
「俺は後壁~」
「妾は幽門隔から1~2㎝」

「ピロリだけではなく、ついでにNSAIDsも!
そして、そして~!身体的・精神的ストレスも増強する魔法をかけてやろう!!」

これで世界は我のもの!!

「こらー!やめなさい!!
ピロリなんて除菌しちゃうわよ☆」

シュッシュッ

「ピロ~ッ(泣)」

「ほれほれ、どきなさい!
妾こそ、皆の健康守る看ちゃんよ~」

「うぅ~、私、お腹空いてる時と夜に心窩部が痛いのぉ~。でも、ご飯食べると少し良くなるのよー」
「それは、十二指腸潰瘍ですわ!」
「ぼくはご飯食べた後に心窩部が痛むんだ~」
「それは胃潰瘍ですわ!私が来たからには大丈夫ですよ」

「くっ…おぬしが来たのならば仕方がない。
今回は我がひこう。
だが、勝ったと思うなよ。
次こそはこの世界を手に入れてやろう。
ふはははは」


こうして、魔王たちはひきあげていき、世界の平和は守られたのである。
めでたし、めでたし。