いつもお世話になっている塾の先生に身内の不幸が起こってしまったそうだ。


引き出しの多さとトーク回しが学校の先生の何枚も上手で大好きな先生だ。


他の講師の方にも休んだ方がいいと言われたそうだが、それでも授業を開いてくださった。


しかも臨時の英作文講座もやってくれたので、昼からずーっと教える頭と口をフル回転だ。


先生の授業は今日もいつもと変わらぬジョークと大声で、とても面白くタメになる授業だった。


僕は、その授業をいつもの何十倍も集中して受け、相手に伝わるくらい授業に対しての感謝の気持ちをもつように心がけた。


もちろん、最後の挨拶もいつも以上に心を込めて相手の目をしっかりと見て行った。


あくまで先生対生徒の関係なので余計なことを言うのは見当違いな気がした。


その感謝は1ミリでも伝わってくれたかな。


今日も駅前の広場にはイルミネーションがとても綺麗に点っていた。


先生は今日、きっと世界の誰よりも頑張った。


先生の目にも美しいイルミネーションが映ってほしい。