コウセイの粘り強さも虚しく、負けた。

負け続けだ。

「ねえ、いい加減やめようよ。全国なんて夢のまた夢だし」

わたしの声が体育館に響く。

コウセイは少し長い汗に濡れた前髪をかきあげて力なく首をふる。

「いいや、まだだ。俺たちはまだ終わってない。次こそ……!」

なぜ諦めないのだろう。なぜ、その瞳のままいられるのだろう。



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負けてる。やばい。

競馬をはじめたい。


現在

全財産 0円

借金  -123万円