10月30日(水)に小金井市保育計画策定委員会の第9回目となる会議が開催されました。当日傍聴した保護者のメモより速報をお届けします。
※正式な会議録・資料は市のHPよりご確認ください。
【配付資料】
●基本目標の主語
委員長:どういった要素が必要なのかどうかご意見いただけるか。
竹澤委員:基本目標の一番上の文章。私たちという主語はこれは小金井市も入るのか、それとも職員、保育事業者だけを指しているのか。
委員長:そもそも子どもの権利条約を批准している国は全員を指していると考える。
竹澤委員:「考え続け尊重していきます」では弱い。児童福祉法だと「最優先で保護します」、他の自治体でも「第一に考えます」と宣言している。ニュアンスの違いかもしれないが、もう少し強い言い方でもいいのではないか。
委員長:子どもの最善の利益、大人も子供も出し合っていかないと独善的になってしまう。教育保育現場で行われている体罰や虐待も加害者は子どものためといって行ってしまう可能性もある。それはお互い子どもの意見も聞いていくと考え続けないといけない。いろいろな要素がからみあって考え続ける意図があり原案として出させていただいた。
福元委員:1文が次の目標の項目との関係が曖昧で浮いた印象。「わたしたちは」が誰かということで全員なんだというのがあったが、今までの話の流れからいうと保育をされる園や先生などを想定しているので、すべての人とするのはガイドラインの趣旨とずれる。わたしたちのという書き出しではなく、「小金井市における保育は~」、「保育の質の維持と向上を図るために次の目標の達成に努めます」にするとつながりが見えるのではないかと思った。主体は園や先生方なのだが、市というところもイメージしやすくなるのではないか。
「目標の達成に 努めます」がいいのか、「次に掲げる~」がよいのかはご議論いただきたい。
井戸下委員:目標の達成を目指しますだと達成するとそれで終わりという感じがしなくもないので、目標を掲げますの方が私は良いのかなと思った。
長澤委員:先生方が基本目標を活用してくださると思うので文言の細かいところに親の意見を入れてしまうより先生方がこの目標を出してもらったらどの園もいい保育ができますというものを出してもらいたい。この目標を掲げてもらえればそれぞれの園の計画、目標に落としていけるというのであればそれでいいと思うし、園長先生方の思いなどをお聞かせいただきたい。
茂森委員:しんあい保育園の基本目標があり、わたしたちというと職員全員となる。これがわたしたちと全体となると、なんかしっくりこない。米原先生が言いたいことはわかるが・・・
委員長:提案はどうか。
茂森委員:意味がどうこうとなると・・・
委員長:市全体のものなので別の表現が良いのではないかということ。
南雲委員:これはこれですっきりしている。保育者のそれぞれの役割で質の向上は当たり前のように頭に入る。おそらく徹底して研修をやったり日々突き詰めて保育をしているので、役割専門性というところで保育者の立場としては十分把握できる。保護者の方々が見るとわかりづらいかもしれないので噛み砕いてもいいんじゃないかと思うが、子どもの権利に入っているのでいじらなくてもわかりやすいのでは。
真木委員:私もこの目標のところで細かく入れすぎても執着することになるので、具体的なところで入れればいいと思うし、わたしたちはというのも「小金井市の子供たち」だけにすると世界が狭くなる。特別に小金井市とかを入れる必要はない。安心できる大人との~は乳児保育を指しているのでは、次の部分は幼児、いろんな個性・ハンデを持った子どもたちを含めて言い尽くしているのではないかと思う。
長澤委員:細かくいじらなくてもいいんじゃないかというのは 納得できるし理念がぶれないのはすごく大事だと思うので、理念がぶれずにあれば目標は時代とともに変えるべきところは変えてもいい。理念、大切にしたいところは守っていけるかどうか。
南雲委員:どういうふうに評価されるか、第三者評価。そこでジャッジしていただけるのかなという気がしている。
委員長:基本目標の1文について福元さんから提案があった。主語について小金井市の保育等々にしたほうがいいのか。必要ないというご意見もいただいたがすべての人が大事にすべき理念を小金井市の保育で実現するということでまとめていいか。
長汐副委員長:大きな差異はないが、ここで決めなくていいのでは。そういう意見があったということを事務局にも伝えていけばいいんじゃないか。細かい文言を決めていくと時間もかかる。併記でいいのではないか。
委員長:ただ、ガイドラインの具体的なものを考えていく上では併記もひとつあるかもしれないが、すべて併記になっていくのもこの委員会の趣旨と離れてしまう。大枠で大きな意見の相違はないとうなずいてらっしゃるので、文章の構造等、預からせていただく方向で進めたいと思う。