娘、ナナコは発達障害を指摘されている。
それが原因かどうかは定かではないが、小学校低学年の時はいじめられて、学校に行けなくなった。
彼女が高学年になる前に私は離婚した。
高学年になると、ナナコは学校に行いくようになったが、
いつも雨の日は車で彼女を学校に送っていた。
私は関西のうまれで、故郷では天気雨のことを「狐の嫁入り」と呼んでいた。
ある天気雨の朝に、車内で私がつぶやいた。
「今朝は狐の嫁入りだね」
すると普段無口なナナコが話しかけてきた
「ねー、父さん、空を見て、
空が二つに分かれてる
左の空は雲が出て、黒くなってる
右の空は日が出て、光ってる
左の空は怖い
右の空はきれい
ナナコは左、
父さんは右に行くんだね 」
私は無言だったけれど、娘のために生きていこうとおもった。
ナナコを送り、仕事場に向かう途中ふと空を見上げると、虹が出ていた。
