「認知症」、よくテレビでも放映され耳にし観ていたが・・・
現実に向き合うことになるとは思わなかった。
いや、いずれは父、母と同居していれば訪れることだったんだろう。
母の場合は「脳血管認知症」で脳疾患からなる認知症だ。
記憶障害、幻覚、妄想、意欲の低下、夜の失禁・・・
運動障害でバランスが悪く歩行が困難・・・
あんなに元気で何でも自分でやって人に頼むことが嫌いだったのに・・・
突然の病でこんなに変わってしまうとは
息子の症状も見て来たから分からない事もないが、やっぱりショックだ
息子の場合は若いから少しずつゆっくりだけど上向きだ
母は高齢だから認知が進んでしまうし、機能も良くはならない。
意識レベルも良い時悪い時が激しい。
母が一番気にしていることは、孫のこと。そして大好きだった愛犬
病院側は「幻覚」だと言うが、私ら家族は「夢を見た」と思っている。
いつも、犬の話をする。他の人には見えないが母には犬が見えるのだ
この間は、「愛犬が飛びついて来て噛まれそうになった。」
「ちょうど、孫が出掛けていて助けてくれた」と言う・・・
孫=息子は母の中では元気な時なのだろうか
息子を連れて行くと「あんたいつもおらんね、どこに行っとうと」と・・・
母の病室が息子の部屋になっている。
息子は可笑しなことを言う母を見てケラケラ笑っているが・・・
次男のことを母の兄と間違えたり、次男はお医者さんになったと思っている。
近所の人の名前がたくさん出てきて、みんな病院にいるようだ
あの人がいた。この人がいた。と、最少は本当かと思ったが似ている人がいるのか
私は母が言うことを否定しない。「そうなの」「うん、うん」と言って話を聞いてあげる。
父は「そんなことあるわけない」と笑って否定する。
母は「私が嘘つくわけないやろう」と怒っている
認知症、どうやって接していいのかわからない。私の接し方でいいのだろうか
病院側から自宅介護は無理だろうと言われた。
私も、母が夜中服を脱いで失禁をしていることを聞き悩んでいた
これから、介護施設を探さなければいけない。胸が痛む・・・
母が楽しめる良い所が見つかるといいのだが、そう簡単にはいかないだろうなぁ~
いつになったら肩の荷が下りるのだろう。晴れたり曇ったりの人生だ